蒲郡の三谷水産でうなぎ博士・塚本氏講演
ウナギ研究の第一人者として活動する東京大学特任教授の塚本勝巳氏(70)が12日、蒲郡市の県立三谷水産高校で講演した。同高校ではウナギの養殖研究に取り組んでおり、塚本氏は「ひたすら追い求めることが大事。研究を進めることで社会貢献にもつながる」と説いた。
世界的にもシラスウナギの確保が減少しており、同校は2016(平成28)年に文科省から「スーパープロフェッショナルハイスクール」の認定を受けて授精から成魚まで育てる完全養殖化に向けた研究を本格化。海洋資源科の3年生が取り組んでいる。昨年、同校では初めて人工ふ化に成功した。
同校海洋資源科の全学年120人に対して講演。塚本氏は40年以上ウナギの生態調査に取り組み、南太平洋で2005年に幼生、09年に卵をそれぞれ世界で初めて採取に成功。「データや天体の動き、地形的な条件から導き出して調査した結果。ひたすら追い求めることが大事」と研究に対する姿勢をアドバイスした。
塚本氏は講演後に養殖研究現場に訪れ、3年生6人を激励。飼育や産卵方法について助言をした。
研究に取り組む3年の大山大輔さん(18)は「先輩が人工ふ化まで成功している。完全養殖できるようにしていきたい」と話した。
(安藤聡)
ウナギ研究の第一人者として活動する東京大学特任教授の塚本勝巳氏(70)が12日、蒲郡市の県立三谷水産高校で講演した。同高校ではウナギの養殖研究に取り組んでおり、塚本氏は「ひたすら追い求めることが大事。研究を進めることで社会貢献にもつながる」と説いた。
世界的にもシラスウナギの確保が減少しており、同校は2016(平成28)年に文科省から「スーパープロフェッショナルハイスクール」の認定を受けて授精から成魚まで育てる完全養殖化に向けた研究を本格化。海洋資源科の3年生が取り組んでいる。昨年、同校では初めて人工ふ化に成功した。
同校海洋資源科の全学年120人に対して講演。塚本氏は40年以上ウナギの生態調査に取り組み、南太平洋で2005年に幼生、09年に卵をそれぞれ世界で初めて採取に成功。「データや天体の動き、地形的な条件から導き出して調査した結果。ひたすら追い求めることが大事」と研究に対する姿勢をアドバイスした。
塚本氏は講演後に養殖研究現場に訪れ、3年生6人を激励。飼育や産卵方法について助言をした。
研究に取り組む3年の大山大輔さん(18)は「先輩が人工ふ化まで成功している。完全養殖できるようにしていきたい」と話した。
(安藤聡)