朝ドラ「エール」で豊橋を盛り上げる会設立

　昭和を代表する作曲家・古関裕而さん（１９０９～１９８９年）と、豊橋市出身の妻・金子（きんこ）さん（旧姓・内山、１９１２～１９８０年）をモデルにしたＮＨＫ連続テレビ小説（朝ドラ）「エール」を活用しようと、「エール」で豊橋を盛り上げる会が12日、同市で設立された。来年４月の放送開始に合わせ、豊橋の魅力を発信し、誘客、交流の促進を図る。
　この朝ドラの実現を目指し、署名活動などを実施した官民の組織「古関裕而さんと金子さんをテーマにしたＮＨＫ朝ドラ実現を願う会」を発展的に解消し、新たに立ち上げた。
　市や市議会、商工会議所のほか、金子さんの母校（市立高等女学校）となる県立豊橋東高校の同窓会、自治連合会、観光、文化、運動など計18団体でつくる。設立総会では、願う会同様に会長には豊橋商工会議所の佐藤元英副会頭が選ばれた。
　今後、古関夫妻を知る催し、古関さんの出身地・福島市との交流継続などを行う。８月１日の市制施行日記念式典では、古関夫妻の長男・古関正裕さんのトークを計画。古関さんが作曲した市歌の斉唱も行われる。
　また、情報発信として、９月には盛り上げる会オリジナルロゴの作成に入り、広報活動に活用。専用ホームページも開設し、豊橋の魅力やイベント情報を発信し、「ドラマの舞台地・豊橋市」を記載したフラッグやポスターなどＰＲ用品も製作、設置する。「ええじゃないか豊橋まつり」など集客イベントではＰＲしていく。
　このほか、土産物の開発、特産品のプロモーションを実施する。
　顧問に就任した佐原光一市長は「エールで東京オリンピック・パラリンピック以上に地域を盛り上げていけたら」と意欲を示した。
　古関さんは、前回の東京五輪（１９６４年）で行進曲「オリンピック・マーチ」を制作しており、五輪イヤーの２０２０年を彩る朝ドラとなる。エールでは、主演に窪田正孝さん、ヒロインに二階堂ふみさんが決まっている。
（中村晋也）