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桜丘高で「ピースリレー900」の出発式

タスキを受け取る戸澤さん=桜丘高校で
タスキを受け取る戸澤さん=桜丘高校で

 豊橋市の私立桜丘高校は21日、原爆の火を灯し続けている「平和の塔」建立30年を記念して行う「ピースリレー900」の出発式を開いた。
 1945(昭和20)年8月6日、広島に投下された原子爆弾によってもたらされた焼け野原で、残り火をカイロに移して保管していた福岡県八女市星野村の故山本達雄さんをしのび、ピースリレーを実施。同村を出発し、約2週間かけてマウンテンバイク(自転車)で引率教諭1人と生徒2人がチームになって、伴走するワゴン車と共に900㌔離れた同校を目指す。
 出発式で、女子生徒からタスキを受け取った2年戸澤大我さんは「修学旅行で戦争体験者から話を聞いたり、生徒会合宿で平和について話し合ったりして、戦争は始まる前に止めることと、平和を続けていくことは大切だと思った」と話した。
 また、豊橋に原爆の火を灯し続ける会の小南五郎会長(75)は「ピースリレーでは皆さんが平和を訴え、無事に豊橋に帰ってくることが大事」と述べた。
 桜丘高校の「平和の塔」に今もガスによって灯され続けている火は、88年に星野村の「原爆の火」がリレーで第3回国連軍縮特別総会へ運ばれた際に分けられた。今回のピースリレーは、故山本さんの子どもである山本拓道さんや星野村役場なども訪れる予定で、同村から広島市までは22日から4日間かけて行われる。
 広島市~兵庫県赤穂市は8月7~9日、赤穂市~名古屋市は8月19~22日、名古屋市~豊橋市は10月12、13日に行われる。戦争体験をした最後の世代と自負する満田稔桜丘学園前理事長の「若い人たちに戦争体験させてはならない」との思いと決意により実現した。
(小島幸子)

 豊橋市の私立桜丘高校は21日、原爆の火を灯し続けている「平和の塔」建立30年を記念して行う「ピースリレー900」の出発式を開いた。
 1945(昭和20)年8月6日、広島に投下された原子爆弾によってもたらされた焼け野原で、残り火をカイロに移して保管していた福岡県八女市星野村の故山本達雄さんをしのび、ピースリレーを実施。同村を出発し、約2週間かけてマウンテンバイク(自転車)で引率教諭1人と生徒2人がチームになって、伴走するワゴン車と共に900㌔離れた同校を目指す。
 出発式で、女子生徒からタスキを受け取った2年戸澤大我さんは「修学旅行で戦争体験者から話を聞いたり、生徒会合宿で平和について話し合ったりして、戦争は始まる前に止めることと、平和を続けていくことは大切だと思った」と話した。
 また、豊橋に原爆の火を灯し続ける会の小南五郎会長(75)は「ピースリレーでは皆さんが平和を訴え、無事に豊橋に帰ってくることが大事」と述べた。
 桜丘高校の「平和の塔」に今もガスによって灯され続けている火は、88年に星野村の「原爆の火」がリレーで第3回国連軍縮特別総会へ運ばれた際に分けられた。今回のピースリレーは、故山本さんの子どもである山本拓道さんや星野村役場なども訪れる予定で、同村から広島市までは22日から4日間かけて行われる。
 広島市~兵庫県赤穂市は8月7~9日、赤穂市~名古屋市は8月19~22日、名古屋市~豊橋市は10月12、13日に行われる。戦争体験をした最後の世代と自負する満田稔桜丘学園前理事長の「若い人たちに戦争体験させてはならない」との思いと決意により実現した。
(小島幸子)

タスキを受け取る戸澤さん=桜丘高校で
タスキを受け取る戸澤さん=桜丘高校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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