文字の大きさ

東三河バイオマス発電所」豊橋で完工式

「東三河バイオマス発電所」の燃料棟=豊橋市新西浜町で
「東三河バイオマス発電所」の燃料棟=豊橋市新西浜町で

 サーラコーポレーション(豊橋市、神野吾郎社長)のグループ、発電事業会社「サーラeパワー」(同、藤田尚弘社長)が建設、運営する木質バイオマス発電所「東三河バイオマス発電所」の完工式が22日、豊橋市新西浜町、三河港臨海部の現地で開かれ、本格的に稼動を始めた。燃料には輸入材のほか、副燃料として奥三河の未利用材も使用し、電力の地産地消を実現するとともに、電力の発電から販売まで一貫して手掛ける体制が整った。
 式には、サーラコーポの中村捷二会長と神野社長、藤田社長、来賓の大村秀章知事、佐原光一市長ら関係者が出席。大村知事は「電力の地産地消に、資源の循環にもつながる」と期待を寄せた。
 木質バイオマス発電所は、熱量が高く、調達しやすいパーム椰子殻(チップ状、年間使用料約14万㌧)を主燃料とし、東南アジアから輸入する。副燃料に奥三河の間伐材の未利用材などを年間約1万㌧使用する計画で、発電する。天候に左右されず、二酸化炭素抑制にもつながる安定した発電が見込めるという。
 発電能力は1時間あたり2万2100㌔㍗時で、年間発電量は一般家庭約4万世帯分に相当する約1億5000万㌔㍗時。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、20年間にわたり、中部電力などに売電する。
 発電所は臨海部の敷地約3万平方㍍に建設。9階建てビルに相当する高さ36㍍の燃料棟では、木質バイオマスを投入し、大型クレーンでボイラーに燃料を入れる。ボイラー棟で燃料を燃焼、発電のための蒸気を発生させる。蒸気でタービンを回し、発電する。約10日分(4000㌧)の燃料が保管できる巨大な燃料倉庫も整備した。
 都市ガスやLPガスを供給するエネルギー事業を主軸とするサーラグループでは、サーラeエナジー(豊橋市)が電力小売事業を展開、サーラeパワーが発電事業も手掛け、総合的なエネルギーの安定供給を行う。
(中村晋也)

 サーラコーポレーション(豊橋市、神野吾郎社長)のグループ、発電事業会社「サーラeパワー」(同、藤田尚弘社長)が建設、運営する木質バイオマス発電所「東三河バイオマス発電所」の完工式が22日、豊橋市新西浜町、三河港臨海部の現地で開かれ、本格的に稼動を始めた。燃料には輸入材のほか、副燃料として奥三河の未利用材も使用し、電力の地産地消を実現するとともに、電力の発電から販売まで一貫して手掛ける体制が整った。
 式には、サーラコーポの中村捷二会長と神野社長、藤田社長、来賓の大村秀章知事、佐原光一市長ら関係者が出席。大村知事は「電力の地産地消に、資源の循環にもつながる」と期待を寄せた。
 木質バイオマス発電所は、熱量が高く、調達しやすいパーム椰子殻(チップ状、年間使用料約14万㌧)を主燃料とし、東南アジアから輸入する。副燃料に奥三河の間伐材の未利用材などを年間約1万㌧使用する計画で、発電する。天候に左右されず、二酸化炭素抑制にもつながる安定した発電が見込めるという。
 発電能力は1時間あたり2万2100㌔㍗時で、年間発電量は一般家庭約4万世帯分に相当する約1億5000万㌔㍗時。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、20年間にわたり、中部電力などに売電する。
 発電所は臨海部の敷地約3万平方㍍に建設。9階建てビルに相当する高さ36㍍の燃料棟では、木質バイオマスを投入し、大型クレーンでボイラーに燃料を入れる。ボイラー棟で燃料を燃焼、発電のための蒸気を発生させる。蒸気でタービンを回し、発電する。約10日分(4000㌧)の燃料が保管できる巨大な燃料倉庫も整備した。
 都市ガスやLPガスを供給するエネルギー事業を主軸とするサーラグループでは、サーラeエナジー(豊橋市)が電力小売事業を展開、サーラeパワーが発電事業も手掛け、総合的なエネルギーの安定供給を行う。
(中村晋也)

「東三河バイオマス発電所」の燃料棟=豊橋市新西浜町で
「東三河バイオマス発電所」の燃料棟=豊橋市新西浜町で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR