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高校野球愛知大会 桜丘、豊橋中央

カテゴリー:スポーツ / 特集

4回、逆転3ランを放った堀尾を笑顔で迎える桜丘ナイン=豊橋市民球場で
4回、逆転3ランを放った堀尾を笑顔で迎える桜丘ナイン=豊橋市民球場で
初回のピンチで萩本監督から伝令を受ける豊橋中央の選手=同
初回のピンチで萩本監督から伝令を受ける豊橋中央の選手=同

 豊橋で史上まれにみる大熱戦だ。全国高校野球愛知大会は23日、5回戦が行われ、桜丘と豊川がベスト8進出。豊橋市民球場では桜丘と豊橋中央が激突し、逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームの結果、桜丘が勝利した。あす25日の準々決勝で桜丘は安城東と、豊川は至学館と対戦。共に勝てば、27日準決勝で激突する。

桜丘が豊橋ダービー制しベスト8進出

 最大瞬間風速9・8㍍を記録したレフト方向への強風も後押し、両校のプライドを懸けた「豊橋ダービー」は豊橋祇園祭の花火のごとく、3本の本塁打が乱れ飛ぶ白熱のシーソーゲームとなった。
 桜丘は1点リードの3回、適時打2本を浴び逆転されたが、4回1死一、三塁から2番・杉浦貫太外野手(2年)の中前適時打で同点とすると、4番・堀尾陸投手(3年)の勝ち越し3ランで試合をひっくり返した。5回に吉見のソロアーチで加点したが、7回に堀尾が豊橋中央の4番・中川にグランドスラムを浴びるなど5点を献上し、逆転を許した。
 それでもその裏、桜丘は2死から反撃を開始。代打・近藤と掘尾が四球を選んで一、ニ塁とチャンスを広げると、打者は5番・中神秀介外野手(3年)。「ヒットが出ていなかったので初球から打ってやろうと思い、打席に入った」と左中間を破る2点適時二塁打を放ち、再度逆転に成功。2番手の吉見が虎の子の1点を守り抜き、これが決勝点となった。
 桜丘は11安打、豊橋中央は10安打。長打では桜丘が5本、豊橋中央が2本で、今大会最終日となった豊橋市民球場での一戦は、地元のファンを熱狂の渦に引き込む壮絶な打ち合いとなった。
 2試合連続で本塁打を放ち、攻守で活躍した堀尾は「ピッチングでは課題も出た。次はピンチの場面で気持ちが先走らないよう冷静に投げたい。必ず甲子園に行きます」と自信を見せた。

豊橋中央、悔しい敗退

 豊橋中央は継投策が裏目に出た。先発・大竹輝竜投手(3年)が4回に追い付かれて降板。代わった藤城稜大投手(3年)が勝ち越し本塁打を浴びると、その後4番手の吉田晃都投手(3年)が2四球から逆転を許した。
 20人中18人が3年生というチームで、初めて夏の大会を指揮した萩本将光監督は「もうちょっと一緒にやりたかった。継投策は私のミスです」と述べた上で「7回の追い付いた場面で3年生たちの成長を感じることができてうれしかった。試合では負けたけど、人生で負けたわけではない。この負けを今後の人生に生かしてほしい」と激励。
 一人で6打点をたたき出した中川拓真捕手(2年)を中心に再出発する。
(木村裕貴)

▽5回戦
豊橋中央
003000500|8
01051020X|9
桜丘
(中)大竹、藤城、渥美、吉田―中川  
(桜) 堀尾、吉見―伊藤大
【本】堀尾(桜)吉見(桜)中川(中)
(豊橋市民球場)

きのうの結果

▽5回戦
桜丘9-8豊橋中央
豊川5-1愛知総合工科
中京大中京11-0国府
(5回コールド)
安城東8-1日進西
(8回コールド)
星城10-0刈谷北
(5回コールド)
至学館7-6豊田大谷
愛産大三河10-7西尾東
誉9-4愛産大工

 豊橋で史上まれにみる大熱戦だ。全国高校野球愛知大会は23日、5回戦が行われ、桜丘と豊川がベスト8進出。豊橋市民球場では桜丘と豊橋中央が激突し、逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームの結果、桜丘が勝利した。あす25日の準々決勝で桜丘は安城東と、豊川は至学館と対戦。共に勝てば、27日準決勝で激突する。

桜丘が豊橋ダービー制しベスト8進出

 最大瞬間風速9・8㍍を記録したレフト方向への強風も後押し、両校のプライドを懸けた「豊橋ダービー」は豊橋祇園祭の花火のごとく、3本の本塁打が乱れ飛ぶ白熱のシーソーゲームとなった。
 桜丘は1点リードの3回、適時打2本を浴び逆転されたが、4回1死一、三塁から2番・杉浦貫太外野手(2年)の中前適時打で同点とすると、4番・堀尾陸投手(3年)の勝ち越し3ランで試合をひっくり返した。5回に吉見のソロアーチで加点したが、7回に堀尾が豊橋中央の4番・中川にグランドスラムを浴びるなど5点を献上し、逆転を許した。
 それでもその裏、桜丘は2死から反撃を開始。代打・近藤と掘尾が四球を選んで一、ニ塁とチャンスを広げると、打者は5番・中神秀介外野手(3年)。「ヒットが出ていなかったので初球から打ってやろうと思い、打席に入った」と左中間を破る2点適時二塁打を放ち、再度逆転に成功。2番手の吉見が虎の子の1点を守り抜き、これが決勝点となった。
 桜丘は11安打、豊橋中央は10安打。長打では桜丘が5本、豊橋中央が2本で、今大会最終日となった豊橋市民球場での一戦は、地元のファンを熱狂の渦に引き込む壮絶な打ち合いとなった。
 2試合連続で本塁打を放ち、攻守で活躍した堀尾は「ピッチングでは課題も出た。次はピンチの場面で気持ちが先走らないよう冷静に投げたい。必ず甲子園に行きます」と自信を見せた。

豊橋中央、悔しい敗退

 豊橋中央は継投策が裏目に出た。先発・大竹輝竜投手(3年)が4回に追い付かれて降板。代わった藤城稜大投手(3年)が勝ち越し本塁打を浴びると、その後4番手の吉田晃都投手(3年)が2四球から逆転を許した。
 20人中18人が3年生というチームで、初めて夏の大会を指揮した萩本将光監督は「もうちょっと一緒にやりたかった。継投策は私のミスです」と述べた上で「7回の追い付いた場面で3年生たちの成長を感じることができてうれしかった。試合では負けたけど、人生で負けたわけではない。この負けを今後の人生に生かしてほしい」と激励。
 一人で6打点をたたき出した中川拓真捕手(2年)を中心に再出発する。
(木村裕貴)

▽5回戦
豊橋中央
003000500|8
01051020X|9
桜丘
(中)大竹、藤城、渥美、吉田―中川  
(桜) 堀尾、吉見―伊藤大
【本】堀尾(桜)吉見(桜)中川(中)
(豊橋市民球場)

きのうの結果

▽5回戦
桜丘9-8豊橋中央
豊川5-1愛知総合工科
中京大中京11-0国府
(5回コールド)
安城東8-1日進西
(8回コールド)
星城10-0刈谷北
(5回コールド)
至学館7-6豊田大谷
愛産大三河10-7西尾東
誉9-4愛産大工

4回、逆転3ランを放った堀尾を笑顔で迎える桜丘ナイン=豊橋市民球場で
4回、逆転3ランを放った堀尾を笑顔で迎える桜丘ナイン=豊橋市民球場で
初回のピンチで萩本監督から伝令を受ける豊橋中央の選手=同
初回のピンチで萩本監督から伝令を受ける豊橋中央の選手=同

カテゴリー:スポーツ / 特集

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