竹本氏が豊川市総合保健センター構想語る

　豊川市の前副市長で、秋の市長選への出馬を表明している竹本幸夫氏（65）が３日、市民プラザ（諏訪３）での市医師会、市歯科医師会、市薬剤師会による三師会の総会で講演し、八幡地区の市民病院隣に位置する日立跡地に総合保健センターを新設したい考えを明かした。
　市はすでに日立跡地に新文化会館や住宅街を整備する方針を掲げているが、竹本氏は「私が市長選で当選したあかつきには、日立跡地に総合保健センターを建てたい」と明言。現在、萩山町の市保健センターに併設する休日夜間急病診療所や、諏訪３にある歯科医療センターなどの機能を移転し、すぐ隣には市民病院がある立地から「まずは休日夜間診療所である程度の治療をしてもらい、市民病院に移動してもらう体制を築きたい」と青写真を描いた。
　三師会は過去、県に南海トラフ地震にも備えた防災総合保健センター合同庁舎（仮称）の設置を要望しており、竹本氏としてはこれを少しでも実現させたい考え。防災センターはすでに市役所敷地内で建設が進んでおり、三師会の事務所も含めたほかの医療機関を市民病院のある八幡地区に集約させる。
　竹本氏は「18万人市民の健康や医療を守っていく社会を構築するためにも、少しでも早く総合保健センターを作りたい」と話し、公約では同センター内に妊産婦ケアセンターの創設なども掲げている。
（由本裕貴）