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豊川海軍工廠空襲から74年目の平和祈念式典

平和の誓いを込めて朗読した宜野座君㊨と林さん=豊川市文化会館で
平和の誓いを込めて朗読した宜野座君㊨と林さん=豊川市文化会館で
戦没者に献花する来場者たち=同
戦没者に献花する来場者たち=同

 2700人以上が犠牲となった1945(昭和20)年の豊川海軍工廠(しょう)空襲から74年目を迎えた7日、豊川市平和祈念式典が市文化会館で行われた。遺族や市民、学生ら約730人が参列。中学生らによる反戦を誓った朗読が、参列者の胸を打った。
 ちょうど74年前、爆撃が激しかった午前10時半に合わせて開式。最初に1分間の黙とうがあり、戦没者を悼んだ。市内全域にサイレンが鳴り響き、市民らも黙とうをささげた。
 昨年6月、工廠跡地に平和公園を開園させた山脇実市長は「戦争の風化を防ぐため、多くの方に平和公園を利用してほしい」と期待。「平和は与えられるものではなく、一人ひとりが思いを募らせ、みんなで守るもの。現在の日本の平和が次の世代に引き継がれることを願う」と平和宣言を行った。
 今年は、市立代田中学校の宜野座凜君(14)と林莉帆さん(13)が「戦中・戦後の暮しの記録」から引用した文を朗読。沖縄県生まれで、祖母らから沖縄の地上戦などの話を伝え聞いた宜野座君は「少しでも戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えようと読んだ。当たり前に生活するのではなく、感謝を込めて生きたい」と話した。
 また、「薄い扉の向こうに別の戦争が待っているかもしれない」「戦後は戦前でもある」という言葉を読んだ林さんは「最近は北朝鮮からミサイルが飛んできて、危ない世の中だと感じる。戦争は絶対にしちゃいけないことをもっと伝えたい」と胸に誓った。
 同校の吹奏楽部27人による演奏も行われ、「春の喜びに」などを奏でた。部長の小島菜々美さん(15)は「平和の喜びを表現したかった」と振り返った。
(由本裕貴)

 2700人以上が犠牲となった1945(昭和20)年の豊川海軍工廠(しょう)空襲から74年目を迎えた7日、豊川市平和祈念式典が市文化会館で行われた。遺族や市民、学生ら約730人が参列。中学生らによる反戦を誓った朗読が、参列者の胸を打った。
 ちょうど74年前、爆撃が激しかった午前10時半に合わせて開式。最初に1分間の黙とうがあり、戦没者を悼んだ。市内全域にサイレンが鳴り響き、市民らも黙とうをささげた。
 昨年6月、工廠跡地に平和公園を開園させた山脇実市長は「戦争の風化を防ぐため、多くの方に平和公園を利用してほしい」と期待。「平和は与えられるものではなく、一人ひとりが思いを募らせ、みんなで守るもの。現在の日本の平和が次の世代に引き継がれることを願う」と平和宣言を行った。
 今年は、市立代田中学校の宜野座凜君(14)と林莉帆さん(13)が「戦中・戦後の暮しの記録」から引用した文を朗読。沖縄県生まれで、祖母らから沖縄の地上戦などの話を伝え聞いた宜野座君は「少しでも戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えようと読んだ。当たり前に生活するのではなく、感謝を込めて生きたい」と話した。
 また、「薄い扉の向こうに別の戦争が待っているかもしれない」「戦後は戦前でもある」という言葉を読んだ林さんは「最近は北朝鮮からミサイルが飛んできて、危ない世の中だと感じる。戦争は絶対にしちゃいけないことをもっと伝えたい」と胸に誓った。
 同校の吹奏楽部27人による演奏も行われ、「春の喜びに」などを奏でた。部長の小島菜々美さん(15)は「平和の喜びを表現したかった」と振り返った。
(由本裕貴)

平和の誓いを込めて朗読した宜野座君㊨と林さん=豊川市文化会館で
平和の誓いを込めて朗読した宜野座君㊨と林さん=豊川市文化会館で
戦没者に献花する来場者たち=同
戦没者に献花する来場者たち=同

カテゴリー:社会・経済

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