猛暑の中、東三河で水難事故相次ぐ

　12日から13日にかけて、東三河各地の海や川で水の事故などが相次いだ。田原市では、小学生兄弟が海で溺れ、１人が亡くなった。蒲郡市でも、海岸で水遊びをしていた男児が重体。新城市では、遊びに来ていた若者と見られる遺体が川で発見された。家族や仲間らで過ごしていたお盆休みが一転、痛ましい事故が起きた。

田原の海水浴場で小学生溺れて死亡

12日午前９時33分ごろ、田原市白谷海水浴場で男児が溺れたとの１１９番通報があった。小学生の兄弟が溺れ、救助されて病院に運ばれたが、兄の春園左京君（９）＝尾張旭市三郷町＝は約１時間20分後に死亡が確認された。６歳の弟は命に別状ないという。
　田原署によると、溺れている弟を遊泳していた男性が発見、救助し、連絡を受けた監視員の男性が１１９番通報した。さらに監視員男性らが捜索し、遊泳中の高校生が海中で左京君を見つけた。
　２人は、家族で海水浴場に訪れていた。同署が原因などを調べている。
　白谷海水浴場は、三河湾に面した白谷海浜公園の一角に開設されている。

蒲郡の海岸でベトナム国籍の男の子意識不明の重体

　12日午後１時７分ごろ、蒲郡市形原町の春日浦海岸で、高浜市湯山町４の無職ハ・ティ・ラン・アンさん（30）＝ベトナム国籍＝の長男ハ・トル・フック・トアン君（４）がうつ伏せで浮いているのを、知人の女性が見つけた。男の子はドクターヘリで病院に運ばれたが、意識不明の重体。
　蒲郡署によると、現場は三河湾の海岸で男の子は子どもたち７人と一緒に水遊びをしており、行方が分からなくなっていたという。同署が事故原因などを調べている。

新城の宇連川で遺体発見、遊びに来ていた若者か

　13日午後１時10分ごろ、新城市豊岡字ドウデイの宇連川で、キャンプ場に来ていた女性から「人が浮いている」と１１０番通報があった。新城署が確認したところ、20歳代くらいの男性で既に死亡していた。
　同署によると、遺体は緑色のシャツと茶色の長ズボンを履いており、大きな外傷はないという。　同月９日、現場近くの森林レクリエーション施設「愛知県民の森」に遊びに来ていた男性が行方不明になっており、同署は遺体がその男性とみて身元確認を進めている。