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被災者のエコノミークラス症候群を診断 本多電子のエコー検査装置

エコノミークラス症候群の診断に使われている超音波医療診断装置=豊橋市の本多電子本社で
エコノミークラス症候群の診断に使われている超音波医療診断装置=豊橋市の本多電子本社で

 被災者のエコノミークラス症候群(肺血栓寒栓症)の診断に、超音波機器などを開発する本多電子(豊橋市)が製造、販売する超音波医療診断装置が使われている。持ち運びやすく、バッテリーで駆動し、避難所での検診に最適という。同社で20日に行われた同症候群予防検診でも使用された。
 厚生労働省によると、食事や水分を十分に取らず、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなる。この結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺寒栓などを誘発する恐れがあるという。この同症候群は、災害時の避難所や車中泊で発症者が増加する可能性が大きい。
 新潟県中越地震(2004年10月)以来、エコノミークラス症候群の対策に取り組んでいる新潟大大学院の榛沢(はんざわ)和彦特任教授が、被災者らの診断で用いる鮮明な画像のエコー検査装置を探していたところ、本多電子の装置と出会った。
 同社は、災害現場で使いやすくするため、より小型化し、バッテリーで3時間駆動できる装置「HS-171」を開発。災害時向けの商品で、価格も100万円に抑えた。
 災害時の避難所生活ではエコノミークラス症候群が起きやすく、症状が重篤になる恐れもあり、早期の発見、治療が必要だが、自治体や病院ではこうした装置の備えは進んでいないのが現状という。
 豊橋市大岩町の本多電子本社で行われた同症候群予防検診は、榛沢特任教授らがHS-171などの装置を使って診断。血栓の予防、治療に使える弾性ストッキングの着用指導もあったほか、同症候群を防ぐためにも避難所生活の環境整備として榛沢特任教授が勧めている段ボール製の簡易ベッドも展示された。
(中村晋也)

 被災者のエコノミークラス症候群(肺血栓寒栓症)の診断に、超音波機器などを開発する本多電子(豊橋市)が製造、販売する超音波医療診断装置が使われている。持ち運びやすく、バッテリーで駆動し、避難所での検診に最適という。同社で20日に行われた同症候群予防検診でも使用された。
 厚生労働省によると、食事や水分を十分に取らず、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなる。この結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺寒栓などを誘発する恐れがあるという。この同症候群は、災害時の避難所や車中泊で発症者が増加する可能性が大きい。
 新潟県中越地震(2004年10月)以来、エコノミークラス症候群の対策に取り組んでいる新潟大大学院の榛沢(はんざわ)和彦特任教授が、被災者らの診断で用いる鮮明な画像のエコー検査装置を探していたところ、本多電子の装置と出会った。
 同社は、災害現場で使いやすくするため、より小型化し、バッテリーで3時間駆動できる装置「HS-171」を開発。災害時向けの商品で、価格も100万円に抑えた。
 災害時の避難所生活ではエコノミークラス症候群が起きやすく、症状が重篤になる恐れもあり、早期の発見、治療が必要だが、自治体や病院ではこうした装置の備えは進んでいないのが現状という。
 豊橋市大岩町の本多電子本社で行われた同症候群予防検診は、榛沢特任教授らがHS-171などの装置を使って診断。血栓の予防、治療に使える弾性ストッキングの着用指導もあったほか、同症候群を防ぐためにも避難所生活の環境整備として榛沢特任教授が勧めている段ボール製の簡易ベッドも展示された。
(中村晋也)

エコノミークラス症候群の診断に使われている超音波医療診断装置=豊橋市の本多電子本社で
エコノミークラス症候群の診断に使われている超音波医療診断装置=豊橋市の本多電子本社で

カテゴリー:社会・経済

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