豊橋で発砲事件

　９日午前６時ごろ、豊橋市仁連木町の指定暴力団山口組傘下組織事務所から発砲されたと警察官に通報があった。けが人はなく、豊橋署は何者かが発砲した可能性があるとみて、銃刀法違反と器物損壊の疑いで調べている。
　同署によると、同日午前２時10分ごろ、事務所にいた組員が発砲音を２発聞き、外を確認したところ、事務所の正面玄関付近の外壁扉と扉上部の壁面の弾痕を見つけた。付近には弾頭らしきものが落ちていたという。
　現場は市中心部の住宅街で、周辺には市立東田小学校や豊橋競輪場がある。
　「えっ、まさか」「今まで何もなかったのに」。未明に起きた発砲事件を、この日の日中に知った住民から驚きと不安の声が上がった。
　約１５０㍍南西にある東田小では、児童たちが教員らに付き添われながら集団で下校したり、保護者が迎えに来た車に乗って帰宅。10日も、登下校を教職員が見守り、部活動を中止する予定。
　現場近くに住む女性（80）は「寝ていて全く知らなかった。日頃何もなかったので事務所を気にすることもなかった。これから、何もなければいいが」と平穏を願い、別の女性はインターホン越しに「最近も変わった様子はなく、びっくりしている。むやみに出歩かないようにする」と不安を口にした。