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フィギュア全日本出場へ 山本さんが最後の挑戦

カテゴリー:スポーツ

初の全日本出場を目指し、練習に励む山本さん=アクアリーナ豊橋で
初の全日本出場を目指し、練習に励む山本さん=アクアリーナ豊橋で

 「アテナ豊橋フィギュアスケートクラブ」に所属する山本恭廉さん(22)=湖西市在住=は引退を決めた昨年、初の全日本選手権出場をわずか1点で逃した。現役続行を決めた今季、悔しさを胸に悲願の全日本への切符をつかむべく、滋賀県で1日に開幕する西日本選手権に挑む。「西日本を通過点に、悔いなくやりきったと思える演技をしたい」と本当のラストイヤーに力を込める。
 豊かな表現力と美しいスピン、胸を打つ演技に、フィギュアファンも熱い視線を送る。「男っぽい粗削りな滑りより、タッチの柔らかな中性的な方が好み。中学の頃からクラシックバレエを習っており、バレエの先生にシルエットやポジションを見てもらい意識している。そういうところをほめてもらえてうれしいです」とはにかむ。
 荒川静香さんの金メダルに日本中が歓喜した2006(平成18)年のトリノ五輪に影響を受け、小学6年生のとき、親戚の知人の紹介でアテナ豊橋へ入団。現在は古着屋でアルバイトをしながら、夜は湖西市の実家から車で豊橋市のアクアリーナ豊橋、週に何度かは名古屋の練習場へと通う日々を過ごす。
 大学卒業の22歳を区切りにする選手が多く、山本さんもその1人だった。引退を決めた昨年、西日本で13位となり、小差で全日本出場を逃した。「いけると思っていたので、悔しかった」と振り返る。
 ラストイヤーとなる今季のフリーは「ロミオとジュリエット」。「映画のストーリーを表現するのではなく、自分らしい、自分にしかできない表現ができたらと思っている。見ている人には内に秘めた思いが伝わるような、今まで積み重ねてきた経験を表現に乗せたい」と意気込む。
 練習で左足と腰を痛め、体調は万全でない。だが、「1年続けた、この挑戦した経験が今後の人生に生きてくると思う。いろいろな人に支えてもらってここまでこれた。感謝の気持ちを忘れずに滑りたい」とスケート人生の集大成で魅せる。
(飯塚雪)

 「アテナ豊橋フィギュアスケートクラブ」に所属する山本恭廉さん(22)=湖西市在住=は引退を決めた昨年、初の全日本選手権出場をわずか1点で逃した。現役続行を決めた今季、悔しさを胸に悲願の全日本への切符をつかむべく、滋賀県で1日に開幕する西日本選手権に挑む。「西日本を通過点に、悔いなくやりきったと思える演技をしたい」と本当のラストイヤーに力を込める。
 豊かな表現力と美しいスピン、胸を打つ演技に、フィギュアファンも熱い視線を送る。「男っぽい粗削りな滑りより、タッチの柔らかな中性的な方が好み。中学の頃からクラシックバレエを習っており、バレエの先生にシルエットやポジションを見てもらい意識している。そういうところをほめてもらえてうれしいです」とはにかむ。
 荒川静香さんの金メダルに日本中が歓喜した2006(平成18)年のトリノ五輪に影響を受け、小学6年生のとき、親戚の知人の紹介でアテナ豊橋へ入団。現在は古着屋でアルバイトをしながら、夜は湖西市の実家から車で豊橋市のアクアリーナ豊橋、週に何度かは名古屋の練習場へと通う日々を過ごす。
 大学卒業の22歳を区切りにする選手が多く、山本さんもその1人だった。引退を決めた昨年、西日本で13位となり、小差で全日本出場を逃した。「いけると思っていたので、悔しかった」と振り返る。
 ラストイヤーとなる今季のフリーは「ロミオとジュリエット」。「映画のストーリーを表現するのではなく、自分らしい、自分にしかできない表現ができたらと思っている。見ている人には内に秘めた思いが伝わるような、今まで積み重ねてきた経験を表現に乗せたい」と意気込む。
 練習で左足と腰を痛め、体調は万全でない。だが、「1年続けた、この挑戦した経験が今後の人生に生きてくると思う。いろいろな人に支えてもらってここまでこれた。感謝の気持ちを忘れずに滑りたい」とスケート人生の集大成で魅せる。
(飯塚雪)

初の全日本出場を目指し、練習に励む山本さん=アクアリーナ豊橋で
初の全日本出場を目指し、練習に励む山本さん=アクアリーナ豊橋で

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