豊川市防災センターキッズスペースのプレ体験

　豊川市は30日、市役所敷地内に完成した市防災センター内キッズスペースのプレ体験会を開催した。３歳から小学生までの子どもと保護者ら１００人以上が訪れ、防災を楽しみながら学ぶ時間を過ごした。
　キッズスペースには、自然災害や防災について学べる絵本や漫画、紙芝居やボードゲームなどを保管。付近には地震による家具倒壊の危険性や、津波のメカニズムが分かる展示コーナーも設置され、親子が自由に体験した。
　センター内の設備の監修に携わった名古屋大学減災連携研究センター特任教授の新井信夫さんによる絵本の読み聞かせも行われ、「ガタガタ村と大ナマズ」という絵本では、地震がいつ発生しても不思議ではないことを再認識する物語を紹介。かるたなどのゲームや紙芝居も行われた。
　本・漫画、紙芝居、ゲーム、その他の４項目で気に入った教材を挙げる「オススメ投票」も行われ、市防災対策課は結果を展示設備の更新やイベント内容などに活用していく方針で、来年４月からの供用開始に備える。
　蒲郡市から長男・桧希君（４）と訪れた柿田真宏さん（37）は「この地域ではあまりない施設。子どもも自然と防災の知識が身につくと思う」と話していた。
（由本裕貴）