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豊橋中部中生徒ら「性感染症」の知識学ぶ

コップの水が変化するゲームを通じて感染症拡大の怖さを学ぶ生徒たち=豊橋市中部中学校で
コップの水が変化するゲームを通じて感染症拡大の怖さを学ぶ生徒たち=豊橋市中部中学校で

 豊橋市立中部中学校で2日、3年生を対象にした性感染症に関する授業が行われた。「エイズに感染する可能性をゼロにできるか?」を目標に、産婦人科の医師が生徒たちに自分ごととして捉え、正しい知識を持つことの重要性を説いた。
 24人の生徒がそれぞれで透明なコップを持ち、相手を変えながら4回にわたってコップの中の水を移し替えていく。「このうちの一つのコップには水ではない液体が入っていました」と小石マタニティクリニック(豊橋市)の医師・宮本由記さん。生徒が持つコップに別の液体を入れると、水が次々にピンク色に変化していった。
 「感染したか気づかないし、移したかどうかも分からない。それが性感染症です」と、宮本さんはこのゲームを通じて知って欲しいことを、教室全体に響く声で伝えた。
 発症まで平均10年ほどかかると言われるエイズ。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染ルートとして、性交渉、またはそれに近い行為での感染と血液感染、母子感染を挙げ、「相手と自分を守るためにもコンドームを使うこと。保健所では匿名で無料で検査してくれる」と説明。続いて、生徒たちは洋式トイレやプール、カミソリ、蚊を介した感染の可能性について話し合い、予防方法について考えを巡らせた。
 同校では、若年層で性感染症が増える一方、不正確なインターネットの情報をうのみにしないため、生徒たちに正しい知識を身に付けてもらおうと、今回初めて専門家を迎えて授業を実施。全3年生約220人がクラスごとで受講した。
 2コマ目には、宮本さんがSNSを介した性被害の防止や性の多様性のほか、日本では定期検診率が低く、1日約10人が亡くなっている子宮頸がんについても説明。女の子は高校1年生まで無料でワクチンが摂取できることを伝え、「男性も将来、パートナーができたら、検診を勧めてほしい」などと呼び掛けた。
(飯塚雪)

 豊橋市立中部中学校で2日、3年生を対象にした性感染症に関する授業が行われた。「エイズに感染する可能性をゼロにできるか?」を目標に、産婦人科の医師が生徒たちに自分ごととして捉え、正しい知識を持つことの重要性を説いた。
 24人の生徒がそれぞれで透明なコップを持ち、相手を変えながら4回にわたってコップの中の水を移し替えていく。「このうちの一つのコップには水ではない液体が入っていました」と小石マタニティクリニック(豊橋市)の医師・宮本由記さん。生徒が持つコップに別の液体を入れると、水が次々にピンク色に変化していった。
 「感染したか気づかないし、移したかどうかも分からない。それが性感染症です」と、宮本さんはこのゲームを通じて知って欲しいことを、教室全体に響く声で伝えた。
 発症まで平均10年ほどかかると言われるエイズ。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染ルートとして、性交渉、またはそれに近い行為での感染と血液感染、母子感染を挙げ、「相手と自分を守るためにもコンドームを使うこと。保健所では匿名で無料で検査してくれる」と説明。続いて、生徒たちは洋式トイレやプール、カミソリ、蚊を介した感染の可能性について話し合い、予防方法について考えを巡らせた。
 同校では、若年層で性感染症が増える一方、不正確なインターネットの情報をうのみにしないため、生徒たちに正しい知識を身に付けてもらおうと、今回初めて専門家を迎えて授業を実施。全3年生約220人がクラスごとで受講した。
 2コマ目には、宮本さんがSNSを介した性被害の防止や性の多様性のほか、日本では定期検診率が低く、1日約10人が亡くなっている子宮頸がんについても説明。女の子は高校1年生まで無料でワクチンが摂取できることを伝え、「男性も将来、パートナーができたら、検診を勧めてほしい」などと呼び掛けた。
(飯塚雪)

コップの水が変化するゲームを通じて感染症拡大の怖さを学ぶ生徒たち=豊橋市中部中学校で
コップの水が変化するゲームを通じて感染症拡大の怖さを学ぶ生徒たち=豊橋市中部中学校で

カテゴリー:社会・経済

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