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職業能力開発論文コンで豊川の前島さん理事長賞

論文コンクールの賞状を持つ前島さん㊧と平野校長=愛知障害者職業能力開発校で
論文コンクールの賞状を持つ前島さん㊧と平野校長=愛知障害者職業能力開発校で

 豊川市一宮町の国立県営愛知障害者職業能力開発校(平野晃生校長)のCAD設計課主任専門員・前島和雄さん(55)が執筆し、来年新たな科目を開設する同校の再編計画などをつづった論文「障害者に対する職業能力開発~愛知障害者校における新たなる取り組みについて~」が、厚労省など主催の「職業能力開発論文コンクール」で独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長賞に輝いた。
 論文では、同校で主に精神障害者ら訓練生への支援の充実を図る上で、個人指導記録簿を簡単で迅速に入力できるように改善したことを紹介。これまで精神障害者や身体障害者が一緒に訓練していたデザイン科を廃止し、精神・発達障害者のみが対象となる来年1月開講の「就業支援科」と、4月開講の「ワークサポート科」の新設に至るまでの経緯や詳しい訓練内容を記したカリキュラム案、今後の方針を全15㌻にまとめた。より多くの生徒を受け入れるため、来年からOAビジネス科の10月開講コースも新設する。
 これまでも同コンクールで最高位の厚労大臣賞特選や同賞入選を果たしている前島さんは、今回で受賞者の中でも最多5回目の受賞。「論文を書くのは決して得意ではないけど、障害者への強い思いで書いている。受賞は私一人ではなく、学校全体の成果。訓練内容などの取り組みが広く周知されることを期待したい」と話す。
 県内では昨年度で3000人近い精神障害者の求職者がおり、年々増加。同年度84%の就職率をマークした同校でも増えている。平野校長も「課題を解決するために議論を重ね、蓄積してきたノウハウを訓練に生かしていきたい」と話した。
(由本裕貴)

 豊川市一宮町の国立県営愛知障害者職業能力開発校(平野晃生校長)のCAD設計課主任専門員・前島和雄さん(55)が執筆し、来年新たな科目を開設する同校の再編計画などをつづった論文「障害者に対する職業能力開発~愛知障害者校における新たなる取り組みについて~」が、厚労省など主催の「職業能力開発論文コンクール」で独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長賞に輝いた。
 論文では、同校で主に精神障害者ら訓練生への支援の充実を図る上で、個人指導記録簿を簡単で迅速に入力できるように改善したことを紹介。これまで精神障害者や身体障害者が一緒に訓練していたデザイン科を廃止し、精神・発達障害者のみが対象となる来年1月開講の「就業支援科」と、4月開講の「ワークサポート科」の新設に至るまでの経緯や詳しい訓練内容を記したカリキュラム案、今後の方針を全15㌻にまとめた。より多くの生徒を受け入れるため、来年からOAビジネス科の10月開講コースも新設する。
 これまでも同コンクールで最高位の厚労大臣賞特選や同賞入選を果たしている前島さんは、今回で受賞者の中でも最多5回目の受賞。「論文を書くのは決して得意ではないけど、障害者への強い思いで書いている。受賞は私一人ではなく、学校全体の成果。訓練内容などの取り組みが広く周知されることを期待したい」と話す。
 県内では昨年度で3000人近い精神障害者の求職者がおり、年々増加。同年度84%の就職率をマークした同校でも増えている。平野校長も「課題を解決するために議論を重ね、蓄積してきたノウハウを訓練に生かしていきたい」と話した。
(由本裕貴)

論文コンクールの賞状を持つ前島さん㊧と平野校長=愛知障害者職業能力開発校で
論文コンクールの賞状を持つ前島さん㊧と平野校長=愛知障害者職業能力開発校で

カテゴリー:社会・経済

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