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コンビニ ルポ㊦

カテゴリー:特集

「加盟店に裁量がなさ過ぎる」と訴えるファミリーマート豊橋駅東口店=豊橋駅前で
「加盟店に裁量がなさ過ぎる」と訴えるファミリーマート豊橋駅東口店=豊橋駅前で

ファミリーマートが時短営業許可へ

 フランチャイズ加盟店が希望すれば時短営業を認めると正式に発表したコンビニ大手ファミリーマートは来年3月から時短営業を認める方針だ。年中無休、24時間営業が当然だったコンビニ。そのビジネスモデルが今、変わろうとしている。
 「本部には加盟店のことをもっと考えてほしい」―。そう不満を漏らすのは、20年前に「ファミリーマート豊橋駅東口店」を開店した男性オーナー(70)。「当時の豊橋駅には、うちとローソンの2店舗しかなかった。それがみるみる増えて、今は5店も乱立している。もう無理ですわ」
 男性オーナーは、コンビニが多様なサービスを取り扱うことについて「完全に過剰サービス。宅急便、キャッシュレス決済と、本部からやれと言われれば、右へならえでやらざるを得ない。仕事量は増えていくのに人手は減っていく。外国人のアルバイトに教えるが、業務が複雑でなかなか覚わらない」と明かす。
 本部について「フィー(手数料)を取り過ぎな上、加盟店に裁量がなさ過ぎる。例えば、うちの店は狭いため、保管場所に困る宅急便の取扱いをやめたい。加盟店のことをもっと考えてほしい」と訴えた。
 「元旦は店を閉めたいと本部に言ったが、まだ返事がない」
 ファミリーマート本社は、東愛知新聞の取材に「多様なサービスを取り扱うことについては、オーナーにしっかりと説明し、納得してもらった上で行っている」。
 24時間営業については「時短営業実証実験などを通して適切な営業時間を見極めたい。働き方改革の一環でもある」と、お茶を濁した印象だ。
 一方、同駅東口から徒歩2分の「セブンイレブン豊橋駅東店」。飲食店が立ち並ぶ広小路通りに面した同店のオーナーは「飲み屋の来店客が多く、深夜も売り上げは良い。土曜日の深夜1~5時は200人くらい、平日深夜でも50~100人。今のところ時短営業は考えていない。本部に不満もないですね」と現状を語る。
 同店で夜勤を担当する40代アルバイトの男性は「酔っぱらいの客が多いので、いちゃもんをつけられたり、トイレで吐いて汚されたりと大変だが、給与面などの待遇には満足している」と笑顔を見せた。
 ファミリーマートの澤田貴司社長は、11月14日の記者会見で「これまでは大量出店することで成長してきたが、この手法に頼りすぎた。加盟店ファーストの立場で既存店の力をつけるための取り組みを強化する」と述べた。時短営業については「実験で24時間営業しなくても収益を上げている店もある」と前向きな姿勢を示した。
 全体の約96%が加盟店経営の大手コンビニ3社。ファミリーマート本社が実施したアンケートによれば、回答した加盟店およそ1万4000店のうち、約7000店が時短営業を「検討したい」と回答した。加盟店は来年3月から、日曜の深夜もしくは毎日の深夜時間帯の休業が可能となる。
 一方、セブン、ローソン2社は、すでに時短営業を認めており、ローソン118店舗は毎日、深夜の時短営業を実施中だ。しかし、3社とも年末年始の休業は基本的に認めておらず、加盟店オーナーの苦悩は尽きない。
 24時間営業、年中無休、豊富な品ぞろえ、多種多様なサービス…。日本のコンビニエンス(便利)は限界点に達した。生活インフラを担うまでになった業界。24時間営業という武器を捨て、新たなビジネスモデルを構築できるかが今、試されている。
(木村裕貴)

ファミリーマートが時短営業許可へ

 フランチャイズ加盟店が希望すれば時短営業を認めると正式に発表したコンビニ大手ファミリーマートは来年3月から時短営業を認める方針だ。年中無休、24時間営業が当然だったコンビニ。そのビジネスモデルが今、変わろうとしている。
 「本部には加盟店のことをもっと考えてほしい」―。そう不満を漏らすのは、20年前に「ファミリーマート豊橋駅東口店」を開店した男性オーナー(70)。「当時の豊橋駅には、うちとローソンの2店舗しかなかった。それがみるみる増えて、今は5店も乱立している。もう無理ですわ」
 男性オーナーは、コンビニが多様なサービスを取り扱うことについて「完全に過剰サービス。宅急便、キャッシュレス決済と、本部からやれと言われれば、右へならえでやらざるを得ない。仕事量は増えていくのに人手は減っていく。外国人のアルバイトに教えるが、業務が複雑でなかなか覚わらない」と明かす。
 本部について「フィー(手数料)を取り過ぎな上、加盟店に裁量がなさ過ぎる。例えば、うちの店は狭いため、保管場所に困る宅急便の取扱いをやめたい。加盟店のことをもっと考えてほしい」と訴えた。
 「元旦は店を閉めたいと本部に言ったが、まだ返事がない」
 ファミリーマート本社は、東愛知新聞の取材に「多様なサービスを取り扱うことについては、オーナーにしっかりと説明し、納得してもらった上で行っている」。
 24時間営業については「時短営業実証実験などを通して適切な営業時間を見極めたい。働き方改革の一環でもある」と、お茶を濁した印象だ。
 一方、同駅東口から徒歩2分の「セブンイレブン豊橋駅東店」。飲食店が立ち並ぶ広小路通りに面した同店のオーナーは「飲み屋の来店客が多く、深夜も売り上げは良い。土曜日の深夜1~5時は200人くらい、平日深夜でも50~100人。今のところ時短営業は考えていない。本部に不満もないですね」と現状を語る。
 同店で夜勤を担当する40代アルバイトの男性は「酔っぱらいの客が多いので、いちゃもんをつけられたり、トイレで吐いて汚されたりと大変だが、給与面などの待遇には満足している」と笑顔を見せた。
 ファミリーマートの澤田貴司社長は、11月14日の記者会見で「これまでは大量出店することで成長してきたが、この手法に頼りすぎた。加盟店ファーストの立場で既存店の力をつけるための取り組みを強化する」と述べた。時短営業については「実験で24時間営業しなくても収益を上げている店もある」と前向きな姿勢を示した。
 全体の約96%が加盟店経営の大手コンビニ3社。ファミリーマート本社が実施したアンケートによれば、回答した加盟店およそ1万4000店のうち、約7000店が時短営業を「検討したい」と回答した。加盟店は来年3月から、日曜の深夜もしくは毎日の深夜時間帯の休業が可能となる。
 一方、セブン、ローソン2社は、すでに時短営業を認めており、ローソン118店舗は毎日、深夜の時短営業を実施中だ。しかし、3社とも年末年始の休業は基本的に認めておらず、加盟店オーナーの苦悩は尽きない。
 24時間営業、年中無休、豊富な品ぞろえ、多種多様なサービス…。日本のコンビニエンス(便利)は限界点に達した。生活インフラを担うまでになった業界。24時間営業という武器を捨て、新たなビジネスモデルを構築できるかが今、試されている。
(木村裕貴)

「加盟店に裁量がなさ過ぎる」と訴えるファミリーマート豊橋駅東口店=豊橋駅前で
「加盟店に裁量がなさ過ぎる」と訴えるファミリーマート豊橋駅東口店=豊橋駅前で

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