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「とよはしの匠」に芳村さんら3人

とよはしの匠の認定を受けた(左から)芳村さん、山本さん、木村さんと明日の匠の安田さんと兼子さん=豊橋市役所で
とよはしの匠の認定を受けた(左から)芳村さん、山本さん、木村さんと明日の匠の安田さんと兼子さん=豊橋市役所で
表彰状を受け取る高校生技術アイデア賞受賞者=同
表彰状を受け取る高校生技術アイデア賞受賞者=同

 豊橋市は、市内でものづくりに携わり、卓越した技能を持つ「とよはしの匠」にステンレス加工の芳村仁史さん(高技工業)とポンプ設備施工・整備の山本康充さん(マナック)、造園の木村裕重さん(庭乃屋樹と花 木村樹木医事務所)を認定し、26日、市役所で認定証を手渡した。
 今年で22回目を迎えた「とよはしの匠」は、地域産業の活性化と優れた人材育成を目的に実施。芳村さんは機械工作部門のくすのき賞、山本さんと木村さんは同部門以外に贈られるつつじ賞に輝いた。また、45歳以下の若手技能職者を対象にした「明日の匠」に、ステンレス鋼の溶接技術に優れた安田智則さん(大栄製作所)と、デザインコンクリートの技を持つ斫りの匠として兼子龍司さん(兼子組)を選んだ。豊橋技術科学大学の大西隆学長らが、現地調査などを行って審査した。
 芳村さんは、業界内では不可能とされていた銅とステンレスの溶接技術を確立し高く評価されている。一方、山本さんは特に精度と正確性が求められるポンプ台の設置技能に優れる。卓越した造園技能を有する木村さんは、伝統的な日本庭園だけでなく、先人の技術や古典的なデザインを生かしつつ現代に合った庭園を提案している点などが認められた。
 認定証授与式では、芳村さんが代表であいさつし、「幾多の挫折と失敗の中、社長や同僚の協力のおかげでこの技術を身に付けられた。今後も感動を与える製品を作り、若手の育成にもまい進していきたい」と力を込めて話した。
 佐原光一市長は「本人の強い意志と、前を向き、たゆまぬ努力を続けたからこそ、この場所にいる。日々の心掛け、努力に敬意を表する」とたたえ、今後の活躍を期待した。

「高校生技術アイデア賞」表彰式

 式後、東三河の高校生を対象に、柔軟で自由な発想による作品やアイデアを募集する「高校生技術アイデア賞」の表彰式もあり、県立豊川工業高校機械科3年の田中大陽さんと安間健登さんによる「新提案カーテンホルダー」が作品部門、県立豊丘高校1年の髙見梨音さんの「1本で3つの役割をする万能ほうき!!」がアイデア部門で、それぞれ最優秀賞に輝いた。
 アイデア賞は、ものづくり技術を支える探求心や創造性に富んだ人材を育成することを目的に2004(平成16)年度から実施。作品部門で4校20件、アイデアのみを評価するアイデア部門に9校566件の応募があった。
 「新提案カーテンホルダー」は、ホルダーにバネを利用してカーテンを収納する。2人は「今後、このアイデアをさらに改良して製品化を目指したい。毎日の不便を少しでも軽減できるように頑張ります」とコメントした。
(飯塚雪)

 豊橋市は、市内でものづくりに携わり、卓越した技能を持つ「とよはしの匠」にステンレス加工の芳村仁史さん(高技工業)とポンプ設備施工・整備の山本康充さん(マナック)、造園の木村裕重さん(庭乃屋樹と花 木村樹木医事務所)を認定し、26日、市役所で認定証を手渡した。
 今年で22回目を迎えた「とよはしの匠」は、地域産業の活性化と優れた人材育成を目的に実施。芳村さんは機械工作部門のくすのき賞、山本さんと木村さんは同部門以外に贈られるつつじ賞に輝いた。また、45歳以下の若手技能職者を対象にした「明日の匠」に、ステンレス鋼の溶接技術に優れた安田智則さん(大栄製作所)と、デザインコンクリートの技を持つ斫りの匠として兼子龍司さん(兼子組)を選んだ。豊橋技術科学大学の大西隆学長らが、現地調査などを行って審査した。
 芳村さんは、業界内では不可能とされていた銅とステンレスの溶接技術を確立し高く評価されている。一方、山本さんは特に精度と正確性が求められるポンプ台の設置技能に優れる。卓越した造園技能を有する木村さんは、伝統的な日本庭園だけでなく、先人の技術や古典的なデザインを生かしつつ現代に合った庭園を提案している点などが認められた。
 認定証授与式では、芳村さんが代表であいさつし、「幾多の挫折と失敗の中、社長や同僚の協力のおかげでこの技術を身に付けられた。今後も感動を与える製品を作り、若手の育成にもまい進していきたい」と力を込めて話した。
 佐原光一市長は「本人の強い意志と、前を向き、たゆまぬ努力を続けたからこそ、この場所にいる。日々の心掛け、努力に敬意を表する」とたたえ、今後の活躍を期待した。

「高校生技術アイデア賞」表彰式

 式後、東三河の高校生を対象に、柔軟で自由な発想による作品やアイデアを募集する「高校生技術アイデア賞」の表彰式もあり、県立豊川工業高校機械科3年の田中大陽さんと安間健登さんによる「新提案カーテンホルダー」が作品部門、県立豊丘高校1年の髙見梨音さんの「1本で3つの役割をする万能ほうき!!」がアイデア部門で、それぞれ最優秀賞に輝いた。
 アイデア賞は、ものづくり技術を支える探求心や創造性に富んだ人材を育成することを目的に2004(平成16)年度から実施。作品部門で4校20件、アイデアのみを評価するアイデア部門に9校566件の応募があった。
 「新提案カーテンホルダー」は、ホルダーにバネを利用してカーテンを収納する。2人は「今後、このアイデアをさらに改良して製品化を目指したい。毎日の不便を少しでも軽減できるように頑張ります」とコメントした。
(飯塚雪)

とよはしの匠の認定を受けた(左から)芳村さん、山本さん、木村さんと明日の匠の安田さんと兼子さん=豊橋市役所で
とよはしの匠の認定を受けた(左から)芳村さん、山本さん、木村さんと明日の匠の安田さんと兼子さん=豊橋市役所で
表彰状を受け取る高校生技術アイデア賞受賞者=同
表彰状を受け取る高校生技術アイデア賞受賞者=同

カテゴリー:社会・経済

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