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2019回顧 豊橋市

カテゴリー:特集

来春放送の朝ドラに「エール」が決定し、喜びに沸く官民組織の関係者=豊橋市役所で
来春放送の朝ドラに「エール」が決定し、喜びに沸く官民組織の関係者=豊橋市役所で

 豊橋市の令和元年は、話題の多い一年となった。来春放送のNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)に、署名活動から実現を目指した豊橋ゆかりの人をモデルにした「エール」が決定。初夏には市内初の道の駅が開駅したほか、同市出身の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)が2020年東京五輪マラソン女子の代表に内定した。
 朝ドラは、昭和を代表する作曲家・古関裕而さん、豊橋市出身の妻・金子(きんこ)さんがモデル。昭和の激動の時代に人々の心に寄り添う数々の名曲を生み出した作曲家と妻の波乱万丈の人生が描かれ、東京五輪・パラリンピックの年を彩る。
 2017(平成29)年2月、官民の組織を設立。古関さんの出身地・福島市と共に署名集めやPRなどの活動を実施し、発足からちょうど2年の2月28日、決定の朗報が届き、関係者が喜び合った。
 5月26日、待望の道の駅「とよはし」が、東七根町の国道23号豊橋東バイパス七根インターチェンジ(IC)北側にオープン。JA豊橋の農産物直売所「あぐりパーク食彩村」と隣接して通る県道の東西に設けられた。飲食、物販の店舗が入った地域振興施設「Tomate(トマッテ)」や大型駐車場を整備し、食彩村を改装するなどした。
 来場者数は10月に100万人を突破し、年間目標の100万人を約5カ月で達成。売上額は6月をピークに10月末で累計7億円を超えている。
 豊橋市民、東三河を笑顔にさせたのは、東京都内で9月に行われた東京五輪の代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場した鈴木選手。2時間29分02秒で2位に入り、代表に内定した。
 多くの市民らが東京やパブリックビューイング、テレビの前で応援、息の詰まるレース展開の中、鈴木選手がつかみとった五輪切符に歓喜した。
 また、12月の県市町村対抗駅伝競走大会で豊橋市チームが6年ぶり5度目の優勝、目標の王座奪還を一丸で果たした。
 オリパラ関連では、3月26日から7月24日まで全国47都道府県を回る聖火リレーが、愛知県は岐阜県から受け継ぐ形で4月6、7両日に実施される。東三河は7日に豊橋、豊川両市で行われ、56年ぶりに聖火がやってくることになった。
 ホストタウンとの交流も進み、リトアニアのゴールボールの男子代表がパラリンピックに向けたトレーニングキャンプを実施。日本代表と親善試合もした。ドイツのテコンドー代表も市内で行い、小学生ともふれ合った。
 他にも大きな話題があり、11月、羽田八幡宮文庫旧蔵資料に歴史上貴重な資料の存在を確認したことが発表された。
 総合動植物公園では、キリンの顔を真近で観察できるデッキや、アジアゾウの放飼場が国内最大級に拡大されるなど、新たな魅力が続々と登場。また、4月には豊橋市民病院に手術センター棟が開設され、外科手術とカテーテル治療が同時にできる「ハイブリッド手術室」などが整った。
 このほか、ユニチカ(大阪市)が豊橋事業所(豊橋市曙町)の土地を豊橋市に返還せず売却したことをめぐる住民訴訟で、名古屋高裁は7月16日、一審の判決を変更し、損害賠償金約21億円などの支払いを同社に請求することを豊橋市長に命じた。これに対し、控訴審判決を不服として、住民、市側とも、最高裁判所に上告した。
(中村晋也)

 豊橋市の令和元年は、話題の多い一年となった。来春放送のNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)に、署名活動から実現を目指した豊橋ゆかりの人をモデルにした「エール」が決定。初夏には市内初の道の駅が開駅したほか、同市出身の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)が2020年東京五輪マラソン女子の代表に内定した。
 朝ドラは、昭和を代表する作曲家・古関裕而さん、豊橋市出身の妻・金子(きんこ)さんがモデル。昭和の激動の時代に人々の心に寄り添う数々の名曲を生み出した作曲家と妻の波乱万丈の人生が描かれ、東京五輪・パラリンピックの年を彩る。
 2017(平成29)年2月、官民の組織を設立。古関さんの出身地・福島市と共に署名集めやPRなどの活動を実施し、発足からちょうど2年の2月28日、決定の朗報が届き、関係者が喜び合った。
 5月26日、待望の道の駅「とよはし」が、東七根町の国道23号豊橋東バイパス七根インターチェンジ(IC)北側にオープン。JA豊橋の農産物直売所「あぐりパーク食彩村」と隣接して通る県道の東西に設けられた。飲食、物販の店舗が入った地域振興施設「Tomate(トマッテ)」や大型駐車場を整備し、食彩村を改装するなどした。
 来場者数は10月に100万人を突破し、年間目標の100万人を約5カ月で達成。売上額は6月をピークに10月末で累計7億円を超えている。
 豊橋市民、東三河を笑顔にさせたのは、東京都内で9月に行われた東京五輪の代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場した鈴木選手。2時間29分02秒で2位に入り、代表に内定した。
 多くの市民らが東京やパブリックビューイング、テレビの前で応援、息の詰まるレース展開の中、鈴木選手がつかみとった五輪切符に歓喜した。
 また、12月の県市町村対抗駅伝競走大会で豊橋市チームが6年ぶり5度目の優勝、目標の王座奪還を一丸で果たした。
 オリパラ関連では、3月26日から7月24日まで全国47都道府県を回る聖火リレーが、愛知県は岐阜県から受け継ぐ形で4月6、7両日に実施される。東三河は7日に豊橋、豊川両市で行われ、56年ぶりに聖火がやってくることになった。
 ホストタウンとの交流も進み、リトアニアのゴールボールの男子代表がパラリンピックに向けたトレーニングキャンプを実施。日本代表と親善試合もした。ドイツのテコンドー代表も市内で行い、小学生ともふれ合った。
 他にも大きな話題があり、11月、羽田八幡宮文庫旧蔵資料に歴史上貴重な資料の存在を確認したことが発表された。
 総合動植物公園では、キリンの顔を真近で観察できるデッキや、アジアゾウの放飼場が国内最大級に拡大されるなど、新たな魅力が続々と登場。また、4月には豊橋市民病院に手術センター棟が開設され、外科手術とカテーテル治療が同時にできる「ハイブリッド手術室」などが整った。
 このほか、ユニチカ(大阪市)が豊橋事業所(豊橋市曙町)の土地を豊橋市に返還せず売却したことをめぐる住民訴訟で、名古屋高裁は7月16日、一審の判決を変更し、損害賠償金約21億円などの支払いを同社に請求することを豊橋市長に命じた。これに対し、控訴審判決を不服として、住民、市側とも、最高裁判所に上告した。
(中村晋也)

来春放送の朝ドラに「エール」が決定し、喜びに沸く官民組織の関係者=豊橋市役所で
来春放送の朝ドラに「エール」が決定し、喜びに沸く官民組織の関係者=豊橋市役所で

カテゴリー:特集

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