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2020年の東三河 田原市

カテゴリー:特集

具現化を目指すサーフタウン構想で弥八島海浜公園を活用したイメージ図
具現化を目指すサーフタウン構想で弥八島海浜公園を活用したイメージ図

 田原市は今年、これからの渥美半島の活性化に向けた新たなステップを踏み出す1年になる。観光面では、伊良湖町で間もなく待望の温泉掘削工事に着手し、自転車を活用したまちづくりも本格化。移住、定住の促進では、サーフタウン構想の具現化を目指す。

 東三河を代表する観光地、風光明媚(めいび)な伊良湖岬のある半島の先端部・伊良湖町で、市が計画している温泉開発は今月、掘削工事に入る。開発に関しては、商工会、観光団体などと組織を設け、検討している。過去には温泉導入の是非が問われたが、いよいよ着手、温泉を活用した誘客や地域活性化に大きな期待が寄せられている。計画では再来年の配湯開始を予定。
 観光面では、表浜海岸沿いなどにある自転車道を活用するなどして、サイクリングロードを設定する。山下政良市長は意欲を示しており、仕事始め式や9日の東三河8市町村長新春懇談会でも静岡・愛知県にある自転車道と連携をとって進めていく考えを述べ「国内外からサイクリストを呼び込みたい」と話した。国土交通省の「日本風景街道」に登録されている市内の国道42号、259号などで構成する「渥美半島菜の花浪漫街道」も生かしていく。
 自転車の活用による観光地域づくりでは、国土交通省が国内、世界にPRする「ナショナルサイクルルート」の制度を設けている。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ70㌔の「しまなみ海道サイクリングロード」などが選ばれている。
 一方、市内で盛んなサーフィンを活用した地域活性化策のサーフタウン構想では、移住の受け皿となる宅地開発などでサーファーや若者、子育て世代の移住数を増加させる施策を進めている。
 構想で、重点整備地区に位置づけた赤羽根地域の「弥八島海浜公園」(高松町)を活用するため、今年、土地開発事業者を選定する。4月中旬に最優先交渉権者を決める予定だ。
 宿泊施設を含む土地利用の提案を受け、審査で事業者を決定。1万9044平方㍍を貸し付ける。
 防災対策では、小中山地区津波避難施設の新年度着工を目指す。津波避難タワー3カ所整備と、小中山総合会館の屋上を避難場所として活用するための改修を計画している。
 このほか、懸案となっている道路整備。浜松三ヶ日・豊橋道路が浜松市の東名高速道路三ヶ日ジャンクションと三河港を起終点とすることが示されていることから、渥美半島を縦断する信号機のない道路の実現を目指す山下市長は、浜松三ヶ日・豊橋道路からの延長で伊良湖岬まで結ぶ道路の整備に「国、県へ強く要望したい」と意気込む。
(中村晋也)

 田原市は今年、これからの渥美半島の活性化に向けた新たなステップを踏み出す1年になる。観光面では、伊良湖町で間もなく待望の温泉掘削工事に着手し、自転車を活用したまちづくりも本格化。移住、定住の促進では、サーフタウン構想の具現化を目指す。

 東三河を代表する観光地、風光明媚(めいび)な伊良湖岬のある半島の先端部・伊良湖町で、市が計画している温泉開発は今月、掘削工事に入る。開発に関しては、商工会、観光団体などと組織を設け、検討している。過去には温泉導入の是非が問われたが、いよいよ着手、温泉を活用した誘客や地域活性化に大きな期待が寄せられている。計画では再来年の配湯開始を予定。
 観光面では、表浜海岸沿いなどにある自転車道を活用するなどして、サイクリングロードを設定する。山下政良市長は意欲を示しており、仕事始め式や9日の東三河8市町村長新春懇談会でも静岡・愛知県にある自転車道と連携をとって進めていく考えを述べ「国内外からサイクリストを呼び込みたい」と話した。国土交通省の「日本風景街道」に登録されている市内の国道42号、259号などで構成する「渥美半島菜の花浪漫街道」も生かしていく。
 自転車の活用による観光地域づくりでは、国土交通省が国内、世界にPRする「ナショナルサイクルルート」の制度を設けている。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ70㌔の「しまなみ海道サイクリングロード」などが選ばれている。
 一方、市内で盛んなサーフィンを活用した地域活性化策のサーフタウン構想では、移住の受け皿となる宅地開発などでサーファーや若者、子育て世代の移住数を増加させる施策を進めている。
 構想で、重点整備地区に位置づけた赤羽根地域の「弥八島海浜公園」(高松町)を活用するため、今年、土地開発事業者を選定する。4月中旬に最優先交渉権者を決める予定だ。
 宿泊施設を含む土地利用の提案を受け、審査で事業者を決定。1万9044平方㍍を貸し付ける。
 防災対策では、小中山地区津波避難施設の新年度着工を目指す。津波避難タワー3カ所整備と、小中山総合会館の屋上を避難場所として活用するための改修を計画している。
 このほか、懸案となっている道路整備。浜松三ヶ日・豊橋道路が浜松市の東名高速道路三ヶ日ジャンクションと三河港を起終点とすることが示されていることから、渥美半島を縦断する信号機のない道路の実現を目指す山下市長は、浜松三ヶ日・豊橋道路からの延長で伊良湖岬まで結ぶ道路の整備に「国、県へ強く要望したい」と意気込む。
(中村晋也)

具現化を目指すサーフタウン構想で弥八島海浜公園を活用したイメージ図
具現化を目指すサーフタウン構想で弥八島海浜公園を活用したイメージ図

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