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豊橋市が地域防災の指導者育成へ

グループワークで発表する参加者=ライフポートとよはしで
グループワークで発表する参加者=ライフポートとよはしで

 地域防災の担い手、防災リーダーに地域防災訓練などの指導者として活躍してもらおうと、豊橋市は8日、指導者育成型に変更した同リーダー対象のフォローアップ講座を市内で実施した。訓練の企画立案、講話の話し方などを学べる内容にした。
 市は2008(平成20)年から、防災リーダーの養成講座を開講。本年度までに1024人が災害について知識を持ち、防災活動の技術を習得した同リーダーとなっている。09年から、習ったことを確認したり、強化したりするためのフォローアップ講座も実施している。
 だが、近年、市内や全国で災害があったこともあり、自治会から「実践面で不安」の声が上がり、被災地の避難所運営の様子から市側も「避難所は自主運営が基本。自治会などが自らできるように」と考え、防災リーダーのフォローアップ講座を「知識積み上げ型」から指導者育成型に変えた。
 この日は、市内各地から受講を希望した防災リーダー71人が参加。昨年、台風19号で被災した長野市に派遣された市職員から、避難所の実態のほか、自主運営の重要性、運営の事前準備(訓練)の必要性などについて聞いた。住民への防災講話の話し方や、配られた市が作成した冊子「防災訓練メニュー」を活用した訓練の実施、訓練を成功させるこつなども聞いた。
 参加者はグループに分かれ、簡易トイレの組み立て、傷病者搬送などの各種訓練も教える側、教わる側の両方の立場で勉強。最後にグループワークとして地域が抱える課題を話し、解決策を考えた。「防災訓練が形式化されている」「防災意識が低い」などに対し「住民みんなに役割を持たせる。楽しいイベントも加える」「テーマを絞って行い、訓練を深化させる」などの意見が出ていた。
 講座は朝から夕方までライフポートとよはしであり、受講した石野好美さんは「実際にどう動くか、指導するのか具体的に分かり、充実感のある講座でした」と満足そうだった。
 市防災危機管理課は「訓練をしないと、いざという時にできない。自ら訓練をすることで知識、技術の深まりにつながります」と話している。
 講座は9日もあり、約70人が参加を予定している。
(中村晋也)

 地域防災の担い手、防災リーダーに地域防災訓練などの指導者として活躍してもらおうと、豊橋市は8日、指導者育成型に変更した同リーダー対象のフォローアップ講座を市内で実施した。訓練の企画立案、講話の話し方などを学べる内容にした。
 市は2008(平成20)年から、防災リーダーの養成講座を開講。本年度までに1024人が災害について知識を持ち、防災活動の技術を習得した同リーダーとなっている。09年から、習ったことを確認したり、強化したりするためのフォローアップ講座も実施している。
 だが、近年、市内や全国で災害があったこともあり、自治会から「実践面で不安」の声が上がり、被災地の避難所運営の様子から市側も「避難所は自主運営が基本。自治会などが自らできるように」と考え、防災リーダーのフォローアップ講座を「知識積み上げ型」から指導者育成型に変えた。
 この日は、市内各地から受講を希望した防災リーダー71人が参加。昨年、台風19号で被災した長野市に派遣された市職員から、避難所の実態のほか、自主運営の重要性、運営の事前準備(訓練)の必要性などについて聞いた。住民への防災講話の話し方や、配られた市が作成した冊子「防災訓練メニュー」を活用した訓練の実施、訓練を成功させるこつなども聞いた。
 参加者はグループに分かれ、簡易トイレの組み立て、傷病者搬送などの各種訓練も教える側、教わる側の両方の立場で勉強。最後にグループワークとして地域が抱える課題を話し、解決策を考えた。「防災訓練が形式化されている」「防災意識が低い」などに対し「住民みんなに役割を持たせる。楽しいイベントも加える」「テーマを絞って行い、訓練を深化させる」などの意見が出ていた。
 講座は朝から夕方までライフポートとよはしであり、受講した石野好美さんは「実際にどう動くか、指導するのか具体的に分かり、充実感のある講座でした」と満足そうだった。
 市防災危機管理課は「訓練をしないと、いざという時にできない。自ら訓練をすることで知識、技術の深まりにつながります」と話している。
 講座は9日もあり、約70人が参加を予定している。
(中村晋也)

グループワークで発表する参加者=ライフポートとよはしで
グループワークで発表する参加者=ライフポートとよはしで

カテゴリー:政治・行政 / 地域・教育

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