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新城市教委が史跡長篠城跡保存活用計画案

長篠城跡の土塁と堀=新城市長篠で
長篠城跡の土塁と堀=新城市長篠で

 新城市教育委員会は、国指定史跡・長篠城跡(同市長篠)の保存と活用をしていく基本方針を定める「史跡長篠城跡保存活用計画」案をつくった。2020(令和2)年度からおおむね10年間に取り組んでいく施策をまとめた。長篠城址(し)史跡保存館と駐車場の移転計画も盛り込んでいる。17日から市民らの意見を募るパブリックコメントを行ったあと計画を策定する。
 長篠城は、天正3(1575)年にあった「長篠・設楽原の戦い」など戦国時代で徳川軍と武田軍による争奪戦が繰り広げられた。四方のうち南と西は崖、北と東は曲輪(くるわ)や土塁、堀を配置して防御力を高めた「後堅固の城」となっている。1929(昭和4)年に国の史跡に指定され、2006(平成18)年には日本城郭協会により、日本100名城に選ばれた。史跡の範囲は本丸跡を中心とした約3万5500平方㍍となっている。
 計画案では保存管理、活用、整備、運営体制について課題と対策の方向性をあげた。
 保存管理では本質的な価値を構成する遺構の解明をするため、城郭域の範囲確認調査と植生や地形など現状把握調査を行って保存策を講じていく。また現在の長篠城址史跡保存館(1964年開館)を史跡外に移設するとした。
 活用では史跡の価値を情報発信するほか、郷土の教育活動、文化財サポーター制度の創設をあげた。整備では保存館とともに駐車場も史跡外に移転させる。
 各種施策のうち保存館と駐車場の移転計画はじめ、発掘調査、現状把握調査を25年度までに行っていくとしている。
 パブリックコメントは17日から3月13日まで、設楽原歴史資料館または、新城市ホームページでも閲覧可能とし、意見募集を行う。
(安藤聡)

 新城市教育委員会は、国指定史跡・長篠城跡(同市長篠)の保存と活用をしていく基本方針を定める「史跡長篠城跡保存活用計画」案をつくった。2020(令和2)年度からおおむね10年間に取り組んでいく施策をまとめた。長篠城址(し)史跡保存館と駐車場の移転計画も盛り込んでいる。17日から市民らの意見を募るパブリックコメントを行ったあと計画を策定する。
 長篠城は、天正3(1575)年にあった「長篠・設楽原の戦い」など戦国時代で徳川軍と武田軍による争奪戦が繰り広げられた。四方のうち南と西は崖、北と東は曲輪(くるわ)や土塁、堀を配置して防御力を高めた「後堅固の城」となっている。1929(昭和4)年に国の史跡に指定され、2006(平成18)年には日本城郭協会により、日本100名城に選ばれた。史跡の範囲は本丸跡を中心とした約3万5500平方㍍となっている。
 計画案では保存管理、活用、整備、運営体制について課題と対策の方向性をあげた。
 保存管理では本質的な価値を構成する遺構の解明をするため、城郭域の範囲確認調査と植生や地形など現状把握調査を行って保存策を講じていく。また現在の長篠城址史跡保存館(1964年開館)を史跡外に移設するとした。
 活用では史跡の価値を情報発信するほか、郷土の教育活動、文化財サポーター制度の創設をあげた。整備では保存館とともに駐車場も史跡外に移転させる。
 各種施策のうち保存館と駐車場の移転計画はじめ、発掘調査、現状把握調査を25年度までに行っていくとしている。
 パブリックコメントは17日から3月13日まで、設楽原歴史資料館または、新城市ホームページでも閲覧可能とし、意見募集を行う。
(安藤聡)

長篠城跡の土塁と堀=新城市長篠で
長篠城跡の土塁と堀=新城市長篠で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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