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新型コロナCOVID-19 押谷教授「封じ込めは困難」

講演する押谷教授=豊橋市保健所・保健センターで
講演する押谷教授=豊橋市保健所・保健センターで

 世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルス感染症を正式に「COVID-19」と名付けたと発表した。感染が広がった地名や動物名などは盛り込まず、昨年確認された2019年などを表現した。豊橋市では、東北大学の押谷仁教授が同市保健所・保健センターで新型コロナウイルス感染症に関して講演、封じ込めは困難とし、過小評価しないよう注意を促した。
 講演会は同市医師会が8日夜に開き、医師や医療関係者らが聴講。押谷教授は2002(平成14)年、重症急性呼吸器症候群(SARS)発生時にはWHOでSARS事態収拾への対応を行った。SARSは、感染源が特定可能だったため、徹底した隔離が行われ、封じ込めに成功した。
 今回の新型コロナウイルス感染症は、いまだ詳細は明らかになっていないが、軽症者や無症候性感染の人が多く、それらの人からの感染も確認されている。結果として「すべての感染源を特定するのは困難で、封じ込めは非常に困難」という。
 また、軽症者、無症候感染者が多く、重症者が比較的少ないとはいえ、感染者数が増えるにつれて重症化して亡くなる人の数も増える恐れがあるため「決して今回の新型コロナウイルス感染症を過小評価してはいけない」と訴えた。
 日々刻刻と状況が変化する中、日本国内でも突然、感染拡大が明らかになるという事態が生じることも想定される。そのような事態に直面した場合でも「混乱することなく、医療体制を維持することが大切。封じ込め困難なウイルスであるという現実を直視し、冷静に対処しながら、眼前に迫りつつある危機を乗り越えることが大切で、世界に誇れる医療体制を持つ日本であれば、それが可能」と述べた。
(小島幸子)

 世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルス感染症を正式に「COVID-19」と名付けたと発表した。感染が広がった地名や動物名などは盛り込まず、昨年確認された2019年などを表現した。豊橋市では、東北大学の押谷仁教授が同市保健所・保健センターで新型コロナウイルス感染症に関して講演、封じ込めは困難とし、過小評価しないよう注意を促した。
 講演会は同市医師会が8日夜に開き、医師や医療関係者らが聴講。押谷教授は2002(平成14)年、重症急性呼吸器症候群(SARS)発生時にはWHOでSARS事態収拾への対応を行った。SARSは、感染源が特定可能だったため、徹底した隔離が行われ、封じ込めに成功した。
 今回の新型コロナウイルス感染症は、いまだ詳細は明らかになっていないが、軽症者や無症候性感染の人が多く、それらの人からの感染も確認されている。結果として「すべての感染源を特定するのは困難で、封じ込めは非常に困難」という。
 また、軽症者、無症候感染者が多く、重症者が比較的少ないとはいえ、感染者数が増えるにつれて重症化して亡くなる人の数も増える恐れがあるため「決して今回の新型コロナウイルス感染症を過小評価してはいけない」と訴えた。
 日々刻刻と状況が変化する中、日本国内でも突然、感染拡大が明らかになるという事態が生じることも想定される。そのような事態に直面した場合でも「混乱することなく、医療体制を維持することが大切。封じ込め困難なウイルスであるという現実を直視し、冷静に対処しながら、眼前に迫りつつある危機を乗り越えることが大切で、世界に誇れる医療体制を持つ日本であれば、それが可能」と述べた。
(小島幸子)

講演する押谷教授=豊橋市保健所・保健センターで
講演する押谷教授=豊橋市保健所・保健センターで

カテゴリー:社会・経済

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