豊川の「さつき保育園」 土曜日は午後6時まで開所へ

　豊川市が２０２０（令和２）年度から保育事業を拡充する。４月に八幡町亀ヶ坪に開園する民間の「さつき保育園」では土曜延長保育を市内では最長の午後６時まで拡大。加配保育の実施園も増える。竹本幸夫市長が掲げる「子育て豊川応援団」を象徴する施策となる。
　市は特別保育事業費を新年度予算案に計上。この中で、社会福祉法人・昇人会が今春開園するさつき保育園は平日は午前７時半から午後７時半まで、土曜日は午後６時まで開所する。これまでは市内の保育園の土曜延長保育は午後２時までで、市内最長の受け入れ時間となる。
　同園がある八南、国府小学校区では西部土地区画整理事業地域もあり、若い年代の世帯が急増している。市も人口増加施策の重要な拠点地域の一つに定めており、子育て世代がより働きやすい環境を提供することになる。
　また、発達障害などの児童の事情に配慮する加配保育も新たに中部保育園（新道町２）で開始し、市内24園での実施となる。引き続き、時間外保育を54園で、一時預かりを12園で、休日保育をひかり保育園（金屋本町）で行う。
　市は保育園の統合や建て替えも進めており、４月から大木、一宮西部保育園を統合した新たな園舎が大木町荒屋に開園する。赤坂、長沢保育園を統合した新園舎の実施設計や造成工事なども始め、いずれも民間のさくら保育園（新桜町通１）の建設費や、みと保育園（御津町西方）など３園の大規模修繕費も補助する。
（由本裕貴）