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東京五輪女子マラソン 鈴木亜由子選手の壮行会

応援への感謝の気持ち、五輪への思いを話す鈴木選手。後方は高橋監督=プラットで
応援への感謝の気持ち、五輪への思いを話す鈴木選手。後方は高橋監督=プラットで

 2020年東京五輪女子マラソン出場に内定している鈴木亜由子選手(28)=日本郵政グループ=の壮行会が22日、地元の豊橋市で開かれた。恩師や母校の生徒、鈴木選手を子どもの頃から見守ってきた市民らが熱い声援を送り、鈴木選手は「最高の舞台で納得のいく走りをしたい」と誓った。
 東三河陸上競技協会と母校・県立時習館高校の同窓会、鈴木選手が所属していた豊橋陸上クラブが主催。会場となった穂の国とよはし芸術劇場プラットには、市民らを中心に約700人が集まり、壮行会は「おかえり」の声で幕を開けた。
 客席を歩いて入場し、拍手の中で舞台に上がった鈴木選手。主催3団体を代表し、恩師の夏目輝久・同協会長は五輪内定に関し「高橋昌彦監督の経験値と卓越した指導力、鈴木亜由子選手の諦めない気持ち、地道な努力」とたたえ、「鈴木亜由子選手はオリンピックの申し子。決戦の地、札幌で監督とタッグを組み、世界の強豪、自分と戦い、『鈴木亜由子、ここにあり』という走りを期待します」と力を込めた。
 佐原光一市長は、鈴木選手の県市町村駅伝(愛知駅伝)での活躍ぶり、人柄を紹介し、会場の人たちに「みんなが応援団長。亜由子選手が最高の力、笑顔で走り切れる。それを支える応援団であってほしい。頑張れる力になってくれたらうれしい」と呼び掛けた。
 サプライズゲストとして鈴木選手の憧れの選手、元陸上五輪代表の小林祐梨子さんが登場したほか、時習館高陸上部員が寄せ書きを手渡し、主将の2年・近田亘さんが「今までのすべてを東京五輪で発揮してください。豊橋の地から精いっぱい応援します」と激励の言葉、県立豊丘高校和太鼓部も力強い演奏で活躍を願った。
 会場が一体となったのは、豊橋陸上クラブ員の花束贈呈とエール。「行け 行け 亜由子」。「負けるな 亜由子」「メダルだ 亜由子」などと来場者と一緒に声を上げた。
 鈴木選手は「改めて地元の皆さんに支えられてここまでこられたと実感しています。私の原点であり、力の源」と感謝。その上で「4年に1度のオリンピックで自国開催のマラソンに出場。緊張とプレッシャーもあるが、挑戦できることは本当に幸せなこと。最高の舞台で自分の納得のいく走りがしたいと心から思い、その目標に豊橋市の皆さんと一緒に頑張っていけたらと思っています。そして、達成感や喜びを分かち合えたらすごくうれしい。皆さんの声援が背中を押してくれるので、熱い声援をよろしくお願いします」と述べた。 
 高橋監督も、応援に感謝し「金メダルは取りにいってとるものだと思う。まだメダルの色をはっきり申し上げられないが、亜由子と一緒にメダルを取りにいこうと2人で戦略を練ってやっている。覚悟をもって世界一の練習をして臨みたい」と意欲を示した。
 壮行会では、交流タイムとして来場者の質問に鈴木選手が回答する時間も。「札幌での応援ポイントは」との問いに「私に声を届けてくれれば力になる」と答えた。「亜由子」コールも沸き起こった。
 花束を手渡したのは、昨年12月、豊橋市チームが5度目の優勝に輝いた愛知駅伝メンバーの市立つつじが丘小学校6年伊藤彩莉さん(12)と栄小学校6年村松杏音さん(12)。壮行会後、村松さんは「握手もできてとてもうれしかった。亜由子さんは憧れの選手。少しでも記録に近づけるように頑張りたい」と話した。
 鈴木選手の両親、家族らも参加し、父・伸幸さん(62)は「応援は力の一つになっています。たくさんの人に集まっていただき、本当にありがとうございます」と喜んでいた。
(中村晋也)

 2020年東京五輪女子マラソン出場に内定している鈴木亜由子選手(28)=日本郵政グループ=の壮行会が22日、地元の豊橋市で開かれた。恩師や母校の生徒、鈴木選手を子どもの頃から見守ってきた市民らが熱い声援を送り、鈴木選手は「最高の舞台で納得のいく走りをしたい」と誓った。
 東三河陸上競技協会と母校・県立時習館高校の同窓会、鈴木選手が所属していた豊橋陸上クラブが主催。会場となった穂の国とよはし芸術劇場プラットには、市民らを中心に約700人が集まり、壮行会は「おかえり」の声で幕を開けた。
 客席を歩いて入場し、拍手の中で舞台に上がった鈴木選手。主催3団体を代表し、恩師の夏目輝久・同協会長は五輪内定に関し「高橋昌彦監督の経験値と卓越した指導力、鈴木亜由子選手の諦めない気持ち、地道な努力」とたたえ、「鈴木亜由子選手はオリンピックの申し子。決戦の地、札幌で監督とタッグを組み、世界の強豪、自分と戦い、『鈴木亜由子、ここにあり』という走りを期待します」と力を込めた。
 佐原光一市長は、鈴木選手の県市町村駅伝(愛知駅伝)での活躍ぶり、人柄を紹介し、会場の人たちに「みんなが応援団長。亜由子選手が最高の力、笑顔で走り切れる。それを支える応援団であってほしい。頑張れる力になってくれたらうれしい」と呼び掛けた。
 サプライズゲストとして鈴木選手の憧れの選手、元陸上五輪代表の小林祐梨子さんが登場したほか、時習館高陸上部員が寄せ書きを手渡し、主将の2年・近田亘さんが「今までのすべてを東京五輪で発揮してください。豊橋の地から精いっぱい応援します」と激励の言葉、県立豊丘高校和太鼓部も力強い演奏で活躍を願った。
 会場が一体となったのは、豊橋陸上クラブ員の花束贈呈とエール。「行け 行け 亜由子」。「負けるな 亜由子」「メダルだ 亜由子」などと来場者と一緒に声を上げた。
 鈴木選手は「改めて地元の皆さんに支えられてここまでこられたと実感しています。私の原点であり、力の源」と感謝。その上で「4年に1度のオリンピックで自国開催のマラソンに出場。緊張とプレッシャーもあるが、挑戦できることは本当に幸せなこと。最高の舞台で自分の納得のいく走りがしたいと心から思い、その目標に豊橋市の皆さんと一緒に頑張っていけたらと思っています。そして、達成感や喜びを分かち合えたらすごくうれしい。皆さんの声援が背中を押してくれるので、熱い声援をよろしくお願いします」と述べた。 
 高橋監督も、応援に感謝し「金メダルは取りにいってとるものだと思う。まだメダルの色をはっきり申し上げられないが、亜由子と一緒にメダルを取りにいこうと2人で戦略を練ってやっている。覚悟をもって世界一の練習をして臨みたい」と意欲を示した。
 壮行会では、交流タイムとして来場者の質問に鈴木選手が回答する時間も。「札幌での応援ポイントは」との問いに「私に声を届けてくれれば力になる」と答えた。「亜由子」コールも沸き起こった。
 花束を手渡したのは、昨年12月、豊橋市チームが5度目の優勝に輝いた愛知駅伝メンバーの市立つつじが丘小学校6年伊藤彩莉さん(12)と栄小学校6年村松杏音さん(12)。壮行会後、村松さんは「握手もできてとてもうれしかった。亜由子さんは憧れの選手。少しでも記録に近づけるように頑張りたい」と話した。
 鈴木選手の両親、家族らも参加し、父・伸幸さん(62)は「応援は力の一つになっています。たくさんの人に集まっていただき、本当にありがとうございます」と喜んでいた。
(中村晋也)

応援への感謝の気持ち、五輪への思いを話す鈴木選手。後方は高橋監督=プラットで
応援への感謝の気持ち、五輪への思いを話す鈴木選手。後方は高橋監督=プラットで

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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