蒲郡を中心に映画「空白」が撮影へ

古田新太さん、松坂桃李さんが共演

　サスペンスとヒューマンドラマを描く実写映画「空白」が今月下旬から撮影される。蒲郡市を中心に全編ロケで４月中旬まで行われる。映画制作・配給会社スターサンズ（東京都）が発表。俳優の古田新太さんと第43回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した松坂桃李さんらが出演し、２０２１年の全国公開を目指すという。
　映画は「あゝ、荒野」（17年）「新聞記者」（19年）などの作品を手掛けた同社の河村光庸プロデューサーが企画。監督は「ヒメアノ～ル」（16年）、「犬猿」（18年）などを担当した吉田恵輔さんが務める。
　作品は、スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られて逃走した女子中学生が車にはねられて死亡した事故から現代社会の“空白”を映し出す「全員被害者・全員加害者」の物語。古田さんは事故死した女子中学生の父親役、松坂さんはスーパーの店長役でそれぞれ出演する。
　古田さんは「社会の何かおかしいというものの話のタネになるような作品になれば」、松坂さんは「古田さんとは実写では初共演になります。自然と湧き起こる繊細な感情を丁寧に演じていきたいと思います」とそれぞれコメントしている。
（安藤聡）