新型コロナで移動献血中止も個人協力者は増

　愛知県赤十字血液センター豊橋事業所（豊橋市東脇３）は、新型コロナウイルスの影響で13日に予定していた県新城設楽農林水産事務所と設楽町役場での献血事業を中止する。
　新型コロナ感染拡大防止の関係で、同センターでは今月、予定していた移動献血会場をいくつか中止した。現在、愛知ではО型が不足しているものの、代替の献血などで何とかなっている状況という。「しかし、この状態が長く続くとどうなるか分からない」と同事業所は懸念する。
　そんな中、白血病と闘っている競泳の池江璃花子選手が献血協力の呼びかけをSNSで発信、報道されたことなどから先週から個人の献血協力者はぐんと増えている。県赤十字血液センター（瀬戸市）では「例年、年度末や年度初めは血液が不足しがち。多くの方がご協力くださり本当にありがたい。一過性でなく、今後も継続してご協力いただけたら」と話す。
　豊橋事業所の待合室にも献血協力者が次々訪れているほか、この週末には名古屋市の献血ルームでは2～３時間の待ち時間になってしまった所も。「長時間お待たせして貴重な時間を使ってしまうのはご迷惑がかかるし、患者さんに輸血用血液を安定的にお届けするためにも、一時的な献血協力が集中しないよう、事前にご予約いただければ」と同センターは呼び掛ける。問い合わせ・予約は同センター豊橋事業所（0532・32・1331）へ。
（田中博子）