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豊橋市長選の立候補予定者による公開討論会

討論会後、握手する佐原氏㊨と串田氏=愛知大学豊橋校舎で
討論会後、握手する佐原氏㊨と串田氏=愛知大学豊橋校舎で

 豊橋市長選(6日告示、13日投開票)の立候補予定者による公開討論会が5日、同市町畑町の愛知大学豊橋校舎で開かれた。現職の佐原光一氏(63)=無所属、自民・公明・連合愛知豊橋地域協議会推薦=と、新人の共産党東三地区副委員長・串田真吾氏(40)=同、共産推薦=が参加し、長期ビジョンや広域連携、豊橋の抱える問題などについて考えを述べ、意見を交わした。
 豊橋青年会議所(林啓介理事長)が主催。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初の市長選となり、若者にも聴講しやすいよう大学内を会場し、学生や市民らが聴いた。
 街頭アンケートなどで市民の関心が高かった内容を質問とし、10年後、20年後の長期ビジョンに向けた具体的な施策に関し、佐原氏は「ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などテクノロジーの進歩が早い。今の小中学生らは、大きく変わる社会で生きていかねばならず、何を学び習得し、社会に出ていくかを考えてあげなければならない。その環境をつくる」と力を込めた。
 串田氏は「少子高齢化、人口減少が課題となる中、現役世代の所得アップがかぎ。若者の非正規雇用も問題で、中小企業の営業を応援し、仕事を増やしていくことが大事。農業も若者が続けられるようにしていく」と訴えた。
 8市町村による東三河広域連合が発足、広域連合の考えについては、佐原氏が「介護保険など、まずは効果的、効率的にできる行政課題をクリア。各市町村の文化などを発信、応援するのも使命で、小さな星を大きく輝かせられる」と強調。これに対し、串田氏は「8市町村の介護保険を一律にすることが効果的かは問題がある。事業を検証し、明らかにした上で広域行政、連携を考えるべき」と主張した。
 豊橋の抱える問題に関しては2人とも人口減少を挙げ、佐原氏は減少する社会構造に適した新しい仕組みをつくるとし「働く人も減る時代。60代、70代も社会の中で存在感を見い出せ、社会、地域で貢献できる仕組みをつくらなければならない」と話し、串田氏は「定住促進が必要で、誰もが安心して住めるようそれぞれのライフステージで市民生活を支援することが重要。若者、子どもへのサポートを強化」と述べた。
 討論会では、「豊橋は子育ての環境にいいか」「商店街に活気があるか」「安全で住みやすいまちか」など五つの「○」「×」質問もあり、いずれも佐原氏は「○」、串田氏は「×」だった。
 討論会後、サブコーディネーター役で質問を投げ掛けた愛知大学3年・野澤里菜さんは「2人とも若者のことを考えていることにとてもうれしかった。若者も投票にいかないといけない」と話した。
(中村晋也)

 豊橋市長選(6日告示、13日投開票)の立候補予定者による公開討論会が5日、同市町畑町の愛知大学豊橋校舎で開かれた。現職の佐原光一氏(63)=無所属、自民・公明・連合愛知豊橋地域協議会推薦=と、新人の共産党東三地区副委員長・串田真吾氏(40)=同、共産推薦=が参加し、長期ビジョンや広域連携、豊橋の抱える問題などについて考えを述べ、意見を交わした。
 豊橋青年会議所(林啓介理事長)が主催。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初の市長選となり、若者にも聴講しやすいよう大学内を会場し、学生や市民らが聴いた。
 街頭アンケートなどで市民の関心が高かった内容を質問とし、10年後、20年後の長期ビジョンに向けた具体的な施策に関し、佐原氏は「ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などテクノロジーの進歩が早い。今の小中学生らは、大きく変わる社会で生きていかねばならず、何を学び習得し、社会に出ていくかを考えてあげなければならない。その環境をつくる」と力を込めた。
 串田氏は「少子高齢化、人口減少が課題となる中、現役世代の所得アップがかぎ。若者の非正規雇用も問題で、中小企業の営業を応援し、仕事を増やしていくことが大事。農業も若者が続けられるようにしていく」と訴えた。
 8市町村による東三河広域連合が発足、広域連合の考えについては、佐原氏が「介護保険など、まずは効果的、効率的にできる行政課題をクリア。各市町村の文化などを発信、応援するのも使命で、小さな星を大きく輝かせられる」と強調。これに対し、串田氏は「8市町村の介護保険を一律にすることが効果的かは問題がある。事業を検証し、明らかにした上で広域行政、連携を考えるべき」と主張した。
 豊橋の抱える問題に関しては2人とも人口減少を挙げ、佐原氏は減少する社会構造に適した新しい仕組みをつくるとし「働く人も減る時代。60代、70代も社会の中で存在感を見い出せ、社会、地域で貢献できる仕組みをつくらなければならない」と話し、串田氏は「定住促進が必要で、誰もが安心して住めるようそれぞれのライフステージで市民生活を支援することが重要。若者、子どもへのサポートを強化」と述べた。
 討論会では、「豊橋は子育ての環境にいいか」「商店街に活気があるか」「安全で住みやすいまちか」など五つの「○」「×」質問もあり、いずれも佐原氏は「○」、串田氏は「×」だった。
 討論会後、サブコーディネーター役で質問を投げ掛けた愛知大学3年・野澤里菜さんは「2人とも若者のことを考えていることにとてもうれしかった。若者も投票にいかないといけない」と話した。
(中村晋也)

討論会後、握手する佐原氏㊨と串田氏=愛知大学豊橋校舎で
討論会後、握手する佐原氏㊨と串田氏=愛知大学豊橋校舎で

カテゴリー:政治・行政

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