レッサーパンダ脱走も即捕獲、屋外展示中止

　豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）で飼育展示しているレッサーパンダの雌「リーファ」（１歳）が１日、屋外放飼場の外に出てしまった。近くにいた飼育員がすぐに捕獲し、リーファにけがはなかった。園は２日から、屋外展示を見合わせている。
　騒ぎがあったのは１日午後４時10分ごろ。高さ５㍍の木に登り、動けなくなっていたリーファは、ジャンプして柵付近に着地した。そしてそのまま柵の下をくぐり抜け、外に出てしまった。近くには、閉園準備をしていた飼育員３人と来園者３人がいた。
　木から柵までは約２・５㍍で、通常はジャンプしても届かない。園は「身体能力の高いレッサーパンダだが、降りるのに必死で想定外の力が出たのでは」と話す。
　放飼場は、飼育員らが他の動物園を参考に整備し、２月８日にオープン。美人で評判のリーファは、園のアイドル的な人気を集めていた。園は「木登りが好きなリーファのため、今後も動物の能力が見せられる展示を続けていきたい」とし、木の高さを再検討するなどの再発防止に努めるという。
　しばらくは雄の「ショウショウ」と交互に室内で展示する。ショウショウは午前９時～午後１時、リーファは午後１時半～同４時半に登場する。屋外展示の再開はホームページなどで知らせる。
(飯塚雪)