文字の大きさ

田原の福江高に「潮風教室」開設

マスク姿で決意を語る神谷さん。参列者は間隔を空けて座っている=県立福江高校で
マスク姿で決意を語る神谷さん。参列者は間隔を空けて座っている=県立福江高校で

 田原市の県立福江高校で7日、県立豊橋特別支援学校(白濱菜穂子校長)高等部の分教室「潮風教室」の開設式が開かれた。渥美半島先端地域から、特別支援学校への長時間通学を解消するために設置された。今年度は1、2年生計7人を受け入れる。
 これまで旧赤羽根、渥美両町の知的障害のある子どもたちは、最寄りの豊橋市立くすのき特別支援学校へ通う場合、スクールバスを利用しても始発の田原市役所渥美支所から片道約60分かかった。県立豊川特別支援学校には公共交通機関を乗り継いで、片道2時間以上を要していた。潮風教室ができたことで、最大1時間半の短縮となる生徒もいるという。
 開設式で白濱校長が「地元の子は地元で育てるという熱い思いがこの分教室設置につながった。地域の特別支援教育のセンター的な役割が果たせるように努力していきたい」とあいさつ。
 来賓の大村秀章知事は「住み慣れた地域での自立と社会参加を目指し、地域に根差した特色ある教育を推進するとともに、高校と特別支援学校の生徒相互の自然な交流による共生社会の実現に向けた教育が、より一層充実されるものと期待している」と述べ、山下政良市長は「福江高校の教育活動のさらなる充実と、元気な渥美半島の実現につながるものと大きな期待をしている」と話した。
 生徒を代表し、2年生の神谷温太さん(赤羽根町)は「家から近い学校に来られてうれしい。潮風教室では部活動を頑張りたいです」と決意を語った。
 式は、新型コロナウイルスの感染予防のため、生徒や保護者らは間隔を空けて座り、来賓あいさつを短縮するなど規模を縮小した。
 「潮風」の由来は、郷土の田原凧(だこ)を大空に舞い揚げる潮風のように、子どもたちを成長させ、社会へ送り出す分教室になってほしいとの願いが込められている。
(飯塚雪)

 田原市の県立福江高校で7日、県立豊橋特別支援学校(白濱菜穂子校長)高等部の分教室「潮風教室」の開設式が開かれた。渥美半島先端地域から、特別支援学校への長時間通学を解消するために設置された。今年度は1、2年生計7人を受け入れる。
 これまで旧赤羽根、渥美両町の知的障害のある子どもたちは、最寄りの豊橋市立くすのき特別支援学校へ通う場合、スクールバスを利用しても始発の田原市役所渥美支所から片道約60分かかった。県立豊川特別支援学校には公共交通機関を乗り継いで、片道2時間以上を要していた。潮風教室ができたことで、最大1時間半の短縮となる生徒もいるという。
 開設式で白濱校長が「地元の子は地元で育てるという熱い思いがこの分教室設置につながった。地域の特別支援教育のセンター的な役割が果たせるように努力していきたい」とあいさつ。
 来賓の大村秀章知事は「住み慣れた地域での自立と社会参加を目指し、地域に根差した特色ある教育を推進するとともに、高校と特別支援学校の生徒相互の自然な交流による共生社会の実現に向けた教育が、より一層充実されるものと期待している」と述べ、山下政良市長は「福江高校の教育活動のさらなる充実と、元気な渥美半島の実現につながるものと大きな期待をしている」と話した。
 生徒を代表し、2年生の神谷温太さん(赤羽根町)は「家から近い学校に来られてうれしい。潮風教室では部活動を頑張りたいです」と決意を語った。
 式は、新型コロナウイルスの感染予防のため、生徒や保護者らは間隔を空けて座り、来賓あいさつを短縮するなど規模を縮小した。
 「潮風」の由来は、郷土の田原凧(だこ)を大空に舞い揚げる潮風のように、子どもたちを成長させ、社会へ送り出す分教室になってほしいとの願いが込められている。
(飯塚雪)

マスク姿で決意を語る神谷さん。参列者は間隔を空けて座っている=県立福江高校で
マスク姿で決意を語る神谷さん。参列者は間隔を空けて座っている=県立福江高校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

 PR

PR