全国教育美術展 豊橋南部中が文科大臣賞

　全国の子どもたちから絵画を募った美術展「第76回全国教育美術展」（教育美術振興会主催）で、豊橋市立南部中学校が学校部門で優秀賞にあたる文部科学大臣賞を受賞した。また、個人でも特選７人、入選６人が選ばれ、28日、豊橋市役所に山西正泰教育長を表敬、受賞の喜びを語った。
　美術展は１９２２（大正11）年から図画展として開始。全国の幼・保育園、小・中学校などを対象に絵画を募り、今回は約12万点が集まった。同校からは美術部員25人が応募し、県審査で入選後、美大の教授や教育関係者による全国審査で、文部科学大臣賞や個人賞を獲得した。
　この日は宮崎正道校長と美術部顧問の近藤亘教諭、特選・入選受賞者で部長の２年若山翠さん（14）、３年の坂部大翔さん（15）、元部長で３年の榎並麻奈さんが訪問。
　特選を獲得した榎並さんは「小さな秋」と題し、学校近くの公園で黄金に色づいた木々のぬくもりを水彩画で表現、坂部さんは渥美線を車体下の配線まで細かく書き切り２回目の受賞だった。若山さんも水彩絵の具とボールペンで空想の生物をいきいきと描き入選した。
　榎並さんは「３年間ずっと特選を取りたいと思ってきた。信じられず言葉を失った」と喜びを語り、若山さんは「次も頑張らないと。個人でも特選を取りたい」と気を引き締めた。　
　山西教育長は県内でも稀有な受賞に「次は内閣総理大臣賞（最優秀賞）を」とエールを送った。
【個人賞】特選＝喜田明望①中村ひなの①髙橋優輔②進華愛②榎並麻奈③坂部大翔③寺岡ゆり③
▽入選＝落合弾①松原陽音②安里勇悟②戸澤真希②濱口結愛②若山翠②（〇数字は学年）
（飯塚雪）