高速道路を走ってみた①自粛の影響

　大型連休の後半が２日、始まった。５連休となる人が多いはずだが、世は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言発令中。自粛ぶりを目で確認しようと、取材を兼ねてこの日、本紙記者が、名古屋方面から東名高速道路豊川インターチェンジ（ＩＣ）までを走ってみた。
　午前９時半、自宅発。伊勢湾岸自動車道のＩＣから高速道路に入った。事前に日本道路交通情報センターのホームページで渋滞具合を確認する。例年なら、各地で行楽地へ向かったり、帰省したりする車による自然渋滞や事故渋滞が起きて、地図上の道路があちこちで赤くなるのだが、オールグリーン状態だ。
　午前９時50分、刈谷ハイウェイオアシス（刈谷パーキングエリア、ＰＡ）に立ち寄った。いつもなら、車を止めるスペースを探すのが大変だが、簡単に見つかった。みな外出を控えているのだろう。
　10分ほど滞在して本線に戻る。豊田ジャンクションから東名高速道路へ。時折、車列が団子になっている区間があるが、窮屈さを感じない程度だ。
　美合ＰＡ（岡崎市）を通過、東三河に入る。時折、前後の視界から他の車が消えるようになった。田舎にある有料道路をオフシーズンに走っているような気分だ。
　赤塚ＰＡ（豊川市）に立ち寄った。午前10時20分。駐車場はトラックと乗用車が半々ぐらいだが、空いているスペースの方が多い。車を止めて売店まで行った。
　驚いたことに、ドアに「マスク入荷しました」の張り紙があった。レジ前に積まれている。10枚入りで１５４０円（税込み）。しかも「お一人様何個でも」と注意書きがある。店員に聞くと「前から備蓄していたので、売り出しています」とのことだ。
　本線に戻る。５分ほどで豊川ＩＣに着いた。コロナ対策で、休日割引が無いために平日日中の料金と同じだ。料金所を出ると、一般道の方がまだ車が多いぐらいだった。
（山田一晶）