作品と映画館を守ろう 渡辺いっけいさん呼び掛け

　豊川市出身の俳優渡辺いっけいさん初主演の映画「いつくしみふかき」が豊川市と撮影地の飯田市で先行上映されていたが、新型コロナの影響で中断、４月からの全国上映も延期となった。出演者やスタッフたちが映画と、休業を余儀なくされている映画館を守ろうと「コロナ救済プロジェクト」を開始した。クラウドファンディング＝ＱＲコード＝で資金を集めている。
　新型コロナウイルスで休業する映画館の中には、資金繰りが悪化して厳しい状況に追い込まれているケースもある。また映画も先行上映が休止に追い込まれたことで宣伝費の確保ができず苦労している。
　そこで両者を同時に救済しようと、クラウドファンディングを利用し、前売り券とグッズの発売を始めた。
　支援は２０００円から。特別チケット１枚とオリジナルコースター付き。前売りチケット代金はすぐに映画館の収入になり、買った人は映画館の再開後に入館できる。
　最も高額な支援は「特別チケット１００枚」「コースター」「大山監督作品『ほるもん』『真夜中の昼下がり』のＤＶＤ」「ポスター」「劇団チキンハート舞台公演ＤＶＤ４本セット」「榎本桜監督・主演作品『宝物の抱きかた』ＤＶＤ」「劇団チキンハートオリジナルタオル」「エンドロールに名前の記載」のセットで15万８０００円（限定）。
　22日正午現在で目標額３００万円に対し、１３４人が94万１０００円を寄せた。集まった資金の半分は映画館の支援に、残りの半分は映画の宣伝費に使う。
　渡辺さんは動画で「私にとってかけがえのない作品です。多くの皆さんに映画を見てもらうためには資金が必要です。ぜひ協力を」とコメントを寄せている。
　詳しくは映画の公式ホームページで。
（竹下貴信）