豊川の御油交通少年団がももカード刷新や高齢者の免許自主返納PR

　豊川市御油小学校の児童らでなる御油交通少年団が３日、地元の御油町内で、高齢者交通安全モデルカード（ももカード）刷新に伴う啓発活動を行った。高齢者ドライバーによる交通事故増加を受け、警察は免許証の自主返納も求めており、ももカードと合わせて加盟店で受けられる特典をＰＲしている。
　ももカードは、外出時の反射材の着用や交通安全活動への積極的な参加など、模範的な行動を取った65歳以上の高齢者に警察から配布される。豊川市内では、高齢者交通安全サポーター店のスギ薬局で商品１点が５％割引、ドコモショップで新規契約か機種変更で５０００円割引の特典を受けられ、今月１日に携帯しやすい小型のカードに刷新された。
　また、全国的にも高齢者の運転による事故が相次いでいることから、警察は免許証の自主返納者に「運転経歴証明書」を交付。これはももカードの特典に加え、市内では県タクシー協会やイオンリテール、米のだや、花幸、スガキヤの全７店舗で優遇サービスを受けられる。
　緑色の制服に袖を通し、黄色のスカーフを首に巻いた御油交通少年団の14人はこの日、加盟店舗のスギ薬局御油店前で、豊川署員らと協力して来店客にカード特典を記したチラシや反射材１００セットを配布。団長の仲村鈴菜さん（11）は「お年寄りの方を思いやって、これからも行動していきたい」と話した。
　市内には国府、八南、砥鹿（一宮）にも交通少年団があり、それぞれで周知・啓発活動を行っている。
（由本裕貴）