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給付金詐欺に注意を

定額給付金詐欺への注意を呼び掛ける消費生活情報「あいち暮らしっく」の特集
定額給付金詐欺への注意を呼び掛ける消費生活情報「あいち暮らしっく」の特集
記者の迷惑メールコレクションの一部。小汚い文字列が並んでいる
記者の迷惑メールコレクションの一部。小汚い文字列が並んでいる
給付金詐欺に注意を

一律10万円の特別定額給付金をめぐる詐欺の横行が懸念されている。県や市町村、警察は「給付手続きを装う詐欺の手口が確認されている」として注意を呼び掛けている。自宅の固定電話、ファクス、スマートフォンへのメールと、詐欺グループが使う手段はさまざまだ。怪しいと思ったら公的機関に相談してほしい。
 県が発行する消費生活情報「あいち暮らしっく」141号は、「給付金の詐欺に注意」をテーマに特集した。「暗証番号、通帳、口座番号、キャッシュカード、マイナンバー」を「教えない」「渡さない」と注意を呼びかける。
 また、詐欺手口の例として「ATM(現金自動預払機)の操作をさせる」「手数料の振り込みを求める」「メールを送り、URLをクリックして申請手続きを求める」ことを挙げた。「総務省や市町村が行うことは絶対ない」と強調している。
 携帯電話の各社も同様に注意喚起している。
 NTTドコモは、迷惑メールの例をホームページ上で公開している。たとえば、メールのタイトルが「『1人10万円』現金支給に関して」「『10万支給確定』コチラから手続き出来ます」といったもの。また本文が「今回国民の皆様に一律10万円の支給が決定いたしましたが、コロナウイルスの影響で役所などに人が殺到する事が懸念されております。そこで各携帯キャリア会社から支給する事になりました」などと書かれているものだ。
 auは、メールのタイトルと本文をHPにそのまま載せている。件名が「件名:10万円給付金について」などになっており、本文が「日頃よりauをご利用頂きありがとうございます。申請がお済みでない会員様に自動配信しております」とある。続く文章が「一律10万円を支給する新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が決定したことを受け、給付金の申請方法などを公表した」となっているが、「ですます」調がいきなり「である」に変わっているので、どうやらネットニュースをコピー&ペーストしたらしい。手抜きである。
 ソフトバンクも同様に警戒を呼び掛け、消費者庁へのリンクを貼った。
 具体例をお見せしよう。記者がコレクションしている迷惑メールの一部だ。
 一読して分かるのは、URLの文字列の「小汚さ」。ドコモなどのドメイン(nttdocomo.co.jp)が無い。メール送信元のアカウントの文字列も小汚い。そして、リンクからはみ出した文字列がある。ちゃんとした企業や団体からのメールなら、こんな下手な作りはしない。タイトルに「(不正フォーマット)」とあるのは何の冗談か。
 文字列が小汚いのは、パソコンで自動生成したものを使っているからだろう。さらに、文面がデタラメで、日本語になっていないものが多い。自動生成なのか、作者のレベルに比例したかは分からない。
 タイトルに惑わされず、「小汚い」メールはその場で削除し、「迷惑メール報告」などの対処をしよう。
 リンクをクリックしてしまうと、詐欺サイトに誘導され、架空請求メールが送りつけられてきたり、スマートフォン内の個人情報が抜き取られたりする危険性もある。
 定額給付金に限らず、「携帯電話会社からの助成金や補助金」「各種特典の案内」など、さまざまなタイトルで迷惑メールは送りつけられてくる。うっとうしいが、こまめに削除することが重要だ。
(山田一晶)

一律10万円の特別定額給付金をめぐる詐欺の横行が懸念されている。県や市町村、警察は「給付手続きを装う詐欺の手口が確認されている」として注意を呼び掛けている。自宅の固定電話、ファクス、スマートフォンへのメールと、詐欺グループが使う手段はさまざまだ。怪しいと思ったら公的機関に相談してほしい。
 県が発行する消費生活情報「あいち暮らしっく」141号は、「給付金の詐欺に注意」をテーマに特集した。「暗証番号、通帳、口座番号、キャッシュカード、マイナンバー」を「教えない」「渡さない」と注意を呼びかける。
 また、詐欺手口の例として「ATM(現金自動預払機)の操作をさせる」「手数料の振り込みを求める」「メールを送り、URLをクリックして申請手続きを求める」ことを挙げた。「総務省や市町村が行うことは絶対ない」と強調している。
 携帯電話の各社も同様に注意喚起している。
 NTTドコモは、迷惑メールの例をホームページ上で公開している。たとえば、メールのタイトルが「『1人10万円』現金支給に関して」「『10万支給確定』コチラから手続き出来ます」といったもの。また本文が「今回国民の皆様に一律10万円の支給が決定いたしましたが、コロナウイルスの影響で役所などに人が殺到する事が懸念されております。そこで各携帯キャリア会社から支給する事になりました」などと書かれているものだ。
 auは、メールのタイトルと本文をHPにそのまま載せている。件名が「件名:10万円給付金について」などになっており、本文が「日頃よりauをご利用頂きありがとうございます。申請がお済みでない会員様に自動配信しております」とある。続く文章が「一律10万円を支給する新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が決定したことを受け、給付金の申請方法などを公表した」となっているが、「ですます」調がいきなり「である」に変わっているので、どうやらネットニュースをコピー&ペーストしたらしい。手抜きである。
 ソフトバンクも同様に警戒を呼び掛け、消費者庁へのリンクを貼った。
 具体例をお見せしよう。記者がコレクションしている迷惑メールの一部だ。
 一読して分かるのは、URLの文字列の「小汚さ」。ドコモなどのドメイン(nttdocomo.co.jp)が無い。メール送信元のアカウントの文字列も小汚い。そして、リンクからはみ出した文字列がある。ちゃんとした企業や団体からのメールなら、こんな下手な作りはしない。タイトルに「(不正フォーマット)」とあるのは何の冗談か。
 文字列が小汚いのは、パソコンで自動生成したものを使っているからだろう。さらに、文面がデタラメで、日本語になっていないものが多い。自動生成なのか、作者のレベルに比例したかは分からない。
 タイトルに惑わされず、「小汚い」メールはその場で削除し、「迷惑メール報告」などの対処をしよう。
 リンクをクリックしてしまうと、詐欺サイトに誘導され、架空請求メールが送りつけられてきたり、スマートフォン内の個人情報が抜き取られたりする危険性もある。
 定額給付金に限らず、「携帯電話会社からの助成金や補助金」「各種特典の案内」など、さまざまなタイトルで迷惑メールは送りつけられてくる。うっとうしいが、こまめに削除することが重要だ。
(山田一晶)

定額給付金詐欺への注意を呼び掛ける消費生活情報「あいち暮らしっく」の特集
定額給付金詐欺への注意を呼び掛ける消費生活情報「あいち暮らしっく」の特集
記者の迷惑メールコレクションの一部。小汚い文字列が並んでいる
記者の迷惑メールコレクションの一部。小汚い文字列が並んでいる
給付金詐欺に注意を

カテゴリー:社会・経済

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