新城カントリー倶楽部がナビシステム導入

新城カントリー倶楽部（新城市一鍬田、望月義文支配人）は、カートに設置するコースのナビゲーションシステム「マーシャルナビ」を導入した。タブレット端末で、カートの位置からカップまでの距離が表示されるほか、雷雲の接近情報などもクラブハウスから伝えられる。ベテラン客が多いゴルフ場だが、より安全で快適なプレーをサポートしそうだ。
　倶楽部はゴルフ運営会社「ＰＧＭホールディングス」の傘下にある。ＰＧＭが全国の１００以上のゴルフ場で、ナビの導入を進めているという。
　１９７５年に設立され、全27ホール。会員は約６万５０００人。東三河の熱烈な愛好家が足繁く通い、年間延べ10万人がプレーしている県内でも屈指のゴルフ場だ。キャディーを置かず、客はカートで移動している。
　マーシャルナビは福岡県春日市に本社がある「アイシグリーンシステム」が開発した。新城カントリー倶楽部は、計95台をカート前方席の上部に設置し、携帯電話の回線を使って通信する。
　ポイントは「コース全景」「カートの現在位置からカップまでの距離」「コースの起伏が分かる断面図」「プレー中のスコア入力と、コンペなどの同一グループ内での成績」「攻略法」などが表示できること。また、クラブハウスとの通信機能もあり、体調不良などの緊急事態、忘れ物などを画面のタップで連絡できるほか、ハウス側からの緊急事態の通報も受信できる。ハウス側でもカートの位置情報をリアルタイムに把握できるため、いち早く異変に気づき、対応が可能となる。
　これまで使用していたアナログ無線が法改正で使えなくなったことから、導入に踏み切った。
　望月支配人は「前の客へのボールの打ち込みを防げるなど、事故防止にも役立つ。緊急連絡機能もあり、安全で快適なプレーができるようになります」とアピールしている。
【山田一晶】