園児らに折り紙など贈る

　７月から始まる「社会を明るくする運動」強調月間を前に29日、豊橋市新川校区の保護司会と更生保護女性会は、同市向山町の「むかい山こども園」（鈴木素子園長、園児１１８人）に刑務所作業製品である色紙（折り紙、１００枚入り）48セット、らくがき帳12冊を寄贈した。
　新川校区には同こども園、豊橋中央幼稚園、新吉保育園の３保育施設があり、両会は10年前から運動に合わせて順に折り紙などを贈っている。らくがき帳は松本少年刑務所、折り紙は京都刑務所で作っており、寄付は購入による受刑者の社会復帰支援と、園児の情操教育・健全育成への寄与を兼ねている。
　同園には、保護司会校区代表の大野晴子さん、更生保護女性会校区代表の大野浩美さんが訪れ、園児代表に社明運動の標語や品物を手渡した。また、保護司の大野さんは手作りの子ども用布マスク70枚も合わせて寄贈。園は折り紙を年間を通した制作活動に使い、マスクは非常時の備蓄として活用するという。
　一方、同市松山校区でも社明運動の一環として、校区青少年健全育成会（宮下孫太朗会長）、校区保護司会（岡本卓也会長）、校区更生保護女性会（中尾訓子会長）が松山小学校（小野浩史校長）に、「ひまわり標語」のキット１２２セットを寄贈した。
　同校区では10年前から、運動のシンボル「ひまわり」を色画用紙で折り、社明運動の標語を貼って校区の商店街などに飾ってもらうよう寄付している。毎年、児童も制作に協力している。ここ数年は日曜学校に合わせて５、６年生児童が保護者とともに作っているが、今年はコロナの影響で中止になった。今回は家庭で作ってもらおうとキットを寄贈した。
　宮下、岡本、中尾の３会長と保護司の二村真一さんが学校を訪れ、「家族で話題にしてほしい」と、ひまわりのキットと標語、社明運動をＰＲするウエットティッシュやばんそうこうのセットを、児童代表に手渡した。
　運動の一環として、不要マスクの回収も始めた。回収箱を校区市民館に設置し、未使用の不織布マスク、政府配布の布マスク（未開封）を募り、校区の備蓄にしたいとしている。
【田中博子】