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花開いた心を育てる教育

部活動も活躍、学校に保管している各大会の優勝旗と荒木さん㊧、河合校長=豊橋市東部中学校で
部活動も活躍、学校に保管している各大会の優勝旗と荒木さん㊧、河合校長=豊橋市東部中学校で

 5年ほど前、荒れた中学校だった豊橋市東部中学校(河合修校長)が再生へ向かっている。そこには、心を育てる教育や、地域や小学校との連携など、学校教育の普遍的な取り組みを行った成果があった。
 当時は学校の窓ガラスが100枚以上割られたり、授業をエスケープした生徒もいた。さらに動画サイトで、傷害事件になってもおかしくないような画像が流れるほど、深刻な状態だったという。
 再生に妙薬はなく、地道な取り組みが重要と考え、子どもたちの心の教育に力点を置き、地域との連携も重視した。
 校区内の3小学校(飯村、岩西、つつじが丘)と中学校、地域の健全育成の団体で構成する「東部校区ナンバー1プロジェクト会議」を立ち上げ、何ができるかを協議。地域と連携して清掃活動やあいさつ運動を展開した。
 また花を見ることは心が和むと考え、花をキーワードにした活動も展開。校区を花いっぱいにする活動や、今年度はちょうど学校創立35周年だったこともあり、桜プロジェクトを行い、サクラの苗木を学校近くの山中川や校内に植えた。
 学校活動も活発になり、部活動では今年度、水泳部と相撲部が全国大会へ出場、水泳部は全国総合3位に輝いた。
 4年前に東部中へ赴任、今春に定年退職する河合校長は「さまざまな取り組みを行うことで、生徒と教諭があいさつできる関係になり、そこからコミュニケーションが生まれ、学校が徐々に良い方向へ動き出した」と振り返る。
 その上で「母子家庭の増加、格差の拡大など、子どもたちの置かれている環境は大きく変化し、中には家に帰っても親が働きに出ており、祖父母もおらず、1人で留守番している子もいる」とし、「これまで以上に教員が子どもたちと接する時間が大切になっており、教育現場では教員と生徒が接する時間をつくる努力がますます重要となる」と話す。
 また同校の学校評議員を長年務めている荒木工務店会長の荒木光男さんは「外から見ていても学校がとても良くなり、先日行われた卒業式は素晴らしかった。今後も学校を応援していきたい」と話していた。
(竹下貴信)

 5年ほど前、荒れた中学校だった豊橋市東部中学校(河合修校長)が再生へ向かっている。そこには、心を育てる教育や、地域や小学校との連携など、学校教育の普遍的な取り組みを行った成果があった。
 当時は学校の窓ガラスが100枚以上割られたり、授業をエスケープした生徒もいた。さらに動画サイトで、傷害事件になってもおかしくないような画像が流れるほど、深刻な状態だったという。
 再生に妙薬はなく、地道な取り組みが重要と考え、子どもたちの心の教育に力点を置き、地域との連携も重視した。
 校区内の3小学校(飯村、岩西、つつじが丘)と中学校、地域の健全育成の団体で構成する「東部校区ナンバー1プロジェクト会議」を立ち上げ、何ができるかを協議。地域と連携して清掃活動やあいさつ運動を展開した。
 また花を見ることは心が和むと考え、花をキーワードにした活動も展開。校区を花いっぱいにする活動や、今年度はちょうど学校創立35周年だったこともあり、桜プロジェクトを行い、サクラの苗木を学校近くの山中川や校内に植えた。
 学校活動も活発になり、部活動では今年度、水泳部と相撲部が全国大会へ出場、水泳部は全国総合3位に輝いた。
 4年前に東部中へ赴任、今春に定年退職する河合校長は「さまざまな取り組みを行うことで、生徒と教諭があいさつできる関係になり、そこからコミュニケーションが生まれ、学校が徐々に良い方向へ動き出した」と振り返る。
 その上で「母子家庭の増加、格差の拡大など、子どもたちの置かれている環境は大きく変化し、中には家に帰っても親が働きに出ており、祖父母もおらず、1人で留守番している子もいる」とし、「これまで以上に教員が子どもたちと接する時間が大切になっており、教育現場では教員と生徒が接する時間をつくる努力がますます重要となる」と話す。
 また同校の学校評議員を長年務めている荒木工務店会長の荒木光男さんは「外から見ていても学校がとても良くなり、先日行われた卒業式は素晴らしかった。今後も学校を応援していきたい」と話していた。
(竹下貴信)

部活動も活躍、学校に保管している各大会の優勝旗と荒木さん㊧、河合校長=豊橋市東部中学校で
部活動も活躍、学校に保管している各大会の優勝旗と荒木さん㊧、河合校長=豊橋市東部中学校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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