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豊川海軍工廠展で松井画伯の作品紹介

作品掲示の経緯を語る松井さん=東愛知新聞社で
作品掲示の経緯を語る松井さん=東愛知新聞社で
豊川海軍工廠 昇天
豊川海軍工廠 昇天
豊川海軍工廠 レクイエム
豊川海軍工廠 レクイエム

 豊川市桜ヶ丘ミュージアムで8月1日から「豊川海軍工廠(こうしょう)展」が開かれる。今回、豊橋出身で現代フランス画壇を代表する画家の一人、松井守男さんの2作品が紹介されることになった。
 松井さんは武蔵野美術大を卒業後に渡仏、2000年には仏政府から芸術文化勲章、03年にはレジオン・ドヌール勲章を受けている。現在はフランスのコルシカ島に加え、東京都の神田明神文化交流館を拠点に「日本発」「豊橋発」の文化事業を展開している。
 工廠の歴史、戦争について知ってもらうことを目的に毎年、この時期に開かれている工廠展だが今回、豊川市の竹本幸夫市長との懇談で、急きょ松井さんの作品の掲示が決定した。1日から30日まで、2階第4展示室(市民ギャラリー)で披露されるのは、縦2・15、横10㍍の「豊川海軍工廠 昇天」「豊川海軍工廠 レクイエム」。
 このうち「昇天」は魂の昇華を表現した。「レクイエム」は、東愛知新聞社の先々代社長で、藤村圭吾氏ら海軍工廠の動員経験者との交流を機に生まれた大作だ。作品中央には、学徒時代をイメージした藤村氏や元中部ガス社長の神野信郎氏の姿も描かれているほか、犠牲者の声なき声も作品内に表現している。
 「幼い頃に学徒動員体験者の兄から話を聞いてもピンとこなかった。今は、風化させてはいけない思いでいっぱい」と松井さん。「戦争の悲惨さ、犠牲者の無念をアートで残していくのが自分の使命。戦争は『人災』。天災が多い中、人災を減らすべく、世界に向けて発信していきたい」と語る。
 開幕初日の1日には松井さんが会場を訪れ、午前10時からテープカットする予定。期間中はできるだけ会場に足を運び、「多くの人に思いを伝えたい」としている。
 豊川海軍工廠展は9月6日まで。
【田中博子】

 豊川市桜ヶ丘ミュージアムで8月1日から「豊川海軍工廠(こうしょう)展」が開かれる。今回、豊橋出身で現代フランス画壇を代表する画家の一人、松井守男さんの2作品が紹介されることになった。
 松井さんは武蔵野美術大を卒業後に渡仏、2000年には仏政府から芸術文化勲章、03年にはレジオン・ドヌール勲章を受けている。現在はフランスのコルシカ島に加え、東京都の神田明神文化交流館を拠点に「日本発」「豊橋発」の文化事業を展開している。
 工廠の歴史、戦争について知ってもらうことを目的に毎年、この時期に開かれている工廠展だが今回、豊川市の竹本幸夫市長との懇談で、急きょ松井さんの作品の掲示が決定した。1日から30日まで、2階第4展示室(市民ギャラリー)で披露されるのは、縦2・15、横10㍍の「豊川海軍工廠 昇天」「豊川海軍工廠 レクイエム」。
 このうち「昇天」は魂の昇華を表現した。「レクイエム」は、東愛知新聞社の先々代社長で、藤村圭吾氏ら海軍工廠の動員経験者との交流を機に生まれた大作だ。作品中央には、学徒時代をイメージした藤村氏や元中部ガス社長の神野信郎氏の姿も描かれているほか、犠牲者の声なき声も作品内に表現している。
 「幼い頃に学徒動員体験者の兄から話を聞いてもピンとこなかった。今は、風化させてはいけない思いでいっぱい」と松井さん。「戦争の悲惨さ、犠牲者の無念をアートで残していくのが自分の使命。戦争は『人災』。天災が多い中、人災を減らすべく、世界に向けて発信していきたい」と語る。
 開幕初日の1日には松井さんが会場を訪れ、午前10時からテープカットする予定。期間中はできるだけ会場に足を運び、「多くの人に思いを伝えたい」としている。
 豊川海軍工廠展は9月6日まで。
【田中博子】

作品掲示の経緯を語る松井さん=東愛知新聞社で
作品掲示の経緯を語る松井さん=東愛知新聞社で
豊川海軍工廠 昇天
豊川海軍工廠 昇天
豊川海軍工廠 レクイエム
豊川海軍工廠 レクイエム

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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