神谷氏が国政選挙に挑戦

　日本薬剤師連盟副会長で、「ドラッグストアー・カミヤ」（豊橋市駅前大通３）の相談役を務める神谷政幸氏（41）が、薬剤師を代表して国政選挙に挑戦することになった。４日、東愛知新聞社を訪れ、決意と抱負を語った。
　神谷氏は１９７９年生まれ。桜丘高校、福山大学薬学部卒。医薬品メーカー勤務を経てドラッグストアー・カミヤの代表取締役を務めた後、現職。薬剤師会系などの各種団体役員も歴任している。国政挑戦にあたり、全国の薬剤師の支援を受ける。
　神谷氏は、初めての政治活動の目標として「国民皆保険の堅持」「かかりつけ薬局、薬剤師の整備」を挙げた。
　最近は大規模災害発生時、避難所へ持ち込む薬が注目されている。避難が長期化すると、これまでに飲んでいた薬に関する情報を聞き取って、本人が覚えていない薬を特定したり、避難所にある薬で対応できるよう、薬剤師が医師に処方提案したりするなど、薬剤師の重要性が増している。また、新型コロナウイルス感染拡大の中、医療従事者として奮闘を続けている。
　少子高齢化が進む社会の中で、無薬局地域が起きてくることへの懸念も示した。コロナ禍でのオンライン販売は「患者さんと対面して感じる空気が処方には欠かせない。服薬指導もオンラインでは難しい」として、対策を検討するという。
　座右の銘は「誠意をもって接すれば万事相手に通じる」。今後、薬剤師仲間とともに、各方面へのあいさつ回りを始める方針。
【山田一晶】