豊橋署が県道暴走死傷事件の実況見分

　豊橋市大村町高之城の県道で７月27日、暴走車が除草作業中の田原市田原町の夏目喜生さん（46）ら男性３人を無差別にはねて死傷させた事件で、豊橋署は６日、殺人未遂容疑で逮捕、殺人容疑で送検した静岡県菊川市の会社員青野圭容疑者（27）を現場に立ち会わせて実況見分した。
　事件は27日午後２時半頃、片側２車線の県道で起きた。青野容疑者の運転する乗用車が中央分離帯で除草作業をしていた３人に突っ込んだ。青野容疑者は逮捕後、容疑を認め「神になりたかった」などと供述している。直前には、青野容疑者の運転する車が、走行車線とは反対側を北方向に逆走していった様子が目撃されている。
　実況見分は午後１時～午後４時半、現場周辺約５００㍍を通行止めにして実施した。現場には青野容疑者の乗用車とぶつけられたパッカー車と軽トラックが、代車で配置された。除草作業員も立ち合い、捜査員に当時の状況を説明した。捜査員は、各車両などの位置関係を計測した。
　その後、青野容疑者を乗せた車両が現場に到着した。後部座席で、捜査員に両脇を挟まれるように座ったマスク姿の青野容疑者が、何かを説明している様子がうかがえた。