羽田八幡宮文庫旧蔵資料を豊橋市有形文化財に指定
豊橋市教育委員会は、「羽田八幡宮文庫旧蔵資料」を市有形文化財に指定した。7月29日付。市はこのほど、資料の一部を報道陣に公開した。
資料は9200点(書籍9035冊、掛け軸15幅、額装や書簡など計150点)。後奈良天皇の宸翰(しんかん=天皇直筆の文書)や織田信長、豊臣秀吉の朱印状、徳川家康の書状など、重要資料が数多く含まれている。市中央図書館、羽田八幡宮などで保管されている。市内の指定文化財はこれで計131件(国22、県16、市84、国登録9)となった。
羽田八幡宮文庫は、幕末の1848(嘉永元)年に発案され、1口3両の出資を募って設立された。神社内に書籍を収集したのは、伊勢神宮にならったとされる。51(嘉永3)年に文庫は完成し、文書の奉納を呼びかけた結果、吉田藩主、松平信古らも協力し、67(慶応3)年には1万冊を超える蔵書がそろった。設立時の神主、羽田野敬雄(1798~1882年)の死後、蔵書類は売却されたが明治末に買い戻され、市立図書館に収蔵された。
市の指定を受けて今後、県や国の文化財指定を目指す。資料の一部は11月、中央図書館で一般公開する予定。
【山田一晶】
豊橋市教育委員会は、「羽田八幡宮文庫旧蔵資料」を市有形文化財に指定した。7月29日付。市はこのほど、資料の一部を報道陣に公開した。
資料は9200点(書籍9035冊、掛け軸15幅、額装や書簡など計150点)。後奈良天皇の宸翰(しんかん=天皇直筆の文書)や織田信長、豊臣秀吉の朱印状、徳川家康の書状など、重要資料が数多く含まれている。市中央図書館、羽田八幡宮などで保管されている。市内の指定文化財はこれで計131件(国22、県16、市84、国登録9)となった。
羽田八幡宮文庫は、幕末の1848(嘉永元)年に発案され、1口3両の出資を募って設立された。神社内に書籍を収集したのは、伊勢神宮にならったとされる。51(嘉永3)年に文庫は完成し、文書の奉納を呼びかけた結果、吉田藩主、松平信古らも協力し、67(慶応3)年には1万冊を超える蔵書がそろった。設立時の神主、羽田野敬雄(1798~1882年)の死後、蔵書類は売却されたが明治末に買い戻され、市立図書館に収蔵された。
市の指定を受けて今後、県や国の文化財指定を目指す。資料の一部は11月、中央図書館で一般公開する予定。
【山田一晶】