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幻の新聞が伝えた戦争と東三河①

蒲郡高等女学校の生徒の農作業を1面写真で伝える昭和18年7月15日の宝飯銃後新報
蒲郡高等女学校の生徒の農作業を1面写真で伝える昭和18年7月15日の宝飯銃後新報

欲しがりません勝つまでは

 まもなく戦後75年。蒲郡には戦時中、戦意高揚のために発刊された地方紙「宝飯銃後新報」が存在した。わずか数年で廃刊した幻の新聞から、戦時下の東三河の生活ぶりや出来事、風潮などを振り返る。

 宝飯銃後新報は、国民生活の戦時統制が強まり第二次世界大戦が始まった1939(昭和14)年8月に創刊し、毎月1日と15日の月2回刊行された。4㌻の紙面では物資や食料を供給して間接的に戦争に参加する一般国民「銃後」の暮らしや出来事が伝えられたが、中でも色濃いのが軍統治下での我慢や節約、自給自足といった風潮だ。
 昭和18年7月15日付では「蒲郡高女の増産突撃部隊」の見出しで、蒲郡高校の前身、蒲郡高等女学校の生徒が農作業に励む写真を1面に掲載。「国家あっての学園だ」「今日明日も増産戦場への総進軍だ」「麦秋の野に展開する散兵陣」「刈る手、束ねる手、運ぶ手のやさ心には敗けてなるか敗けて何うする勝つて勝つて勝ち抜かう胸から胸に手から手へ!」と紹介される。
 同じ紙面では「非戦時型行事は廃止」として、県が各種記念行事や起工・竣工式、表彰式などの停止を決めたと報道。祝い事を自粛する風潮が強まったことが分かる。
 生活を決戦調に浸透させる取り組みや工夫も練られた。同年2月1日付では「間に合わせ生活文献」の手本として現・豊川市国府町で江戸時代の「五人組御仕置帳」が発見されたとし、衣類や農作業の節約術や、大豆と小豆を蓄えるなどの内容を「農民の心構え」として掲載している。
 また、同日付では現代も行われている毎年冬の「国府の市」で「決戦生活の基本、間に合わせ生活の合理化を計らうと同町商工会が全家庭に呼び掛け不要品の交換会を行った」と報じた。
 他にも蒲郡町農会は養鶏、養豚の餌の自給自足の一助でリレー飼育を奨励。豊橋市前芝の沿岸では肥料に適したモガニが繁殖し、地元漁師が総動員で採取していることも伝えた。(続きは紙面でお楽しみください)
【由本裕貴】

欲しがりません勝つまでは

 まもなく戦後75年。蒲郡には戦時中、戦意高揚のために発刊された地方紙「宝飯銃後新報」が存在した。わずか数年で廃刊した幻の新聞から、戦時下の東三河の生活ぶりや出来事、風潮などを振り返る。

 宝飯銃後新報は、国民生活の戦時統制が強まり第二次世界大戦が始まった1939(昭和14)年8月に創刊し、毎月1日と15日の月2回刊行された。4㌻の紙面では物資や食料を供給して間接的に戦争に参加する一般国民「銃後」の暮らしや出来事が伝えられたが、中でも色濃いのが軍統治下での我慢や節約、自給自足といった風潮だ。
 昭和18年7月15日付では「蒲郡高女の増産突撃部隊」の見出しで、蒲郡高校の前身、蒲郡高等女学校の生徒が農作業に励む写真を1面に掲載。「国家あっての学園だ」「今日明日も増産戦場への総進軍だ」「麦秋の野に展開する散兵陣」「刈る手、束ねる手、運ぶ手のやさ心には敗けてなるか敗けて何うする勝つて勝つて勝ち抜かう胸から胸に手から手へ!」と紹介される。
 同じ紙面では「非戦時型行事は廃止」として、県が各種記念行事や起工・竣工式、表彰式などの停止を決めたと報道。祝い事を自粛する風潮が強まったことが分かる。
 生活を決戦調に浸透させる取り組みや工夫も練られた。同年2月1日付では「間に合わせ生活文献」の手本として現・豊川市国府町で江戸時代の「五人組御仕置帳」が発見されたとし、衣類や農作業の節約術や、大豆と小豆を蓄えるなどの内容を「農民の心構え」として掲載している。
 また、同日付では現代も行われている毎年冬の「国府の市」で「決戦生活の基本、間に合わせ生活の合理化を計らうと同町商工会が全家庭に呼び掛け不要品の交換会を行った」と報じた。
 他にも蒲郡町農会は養鶏、養豚の餌の自給自足の一助でリレー飼育を奨励。豊橋市前芝の沿岸では肥料に適したモガニが繁殖し、地元漁師が総動員で採取していることも伝えた。(続きは紙面でお楽しみください)
【由本裕貴】

蒲郡高等女学校の生徒の農作業を1面写真で伝える昭和18年7月15日の宝飯銃後新報
蒲郡高等女学校の生徒の農作業を1面写真で伝える昭和18年7月15日の宝飯銃後新報

カテゴリー:社会・経済 / 特集

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