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安倍首相が辞意表明

 安倍晋三首相は28日、記者会見し、辞意を表明した。体長不安説が出ていた。後継首相が決まるまで、職務をまっとうするという。安倍首相は「批判は甘んじて受けるが、(辞意表明は)このタイミングしか無いと判断した」と述べた。
 会見で安倍首相は、第1次政権の辞任理由となった潰瘍性大腸炎が再発したことを理由に挙げた。投薬を受けて治療に専念する。決断したのは「月曜(24日)だ」とした。
 一方で会見冒頭、新型コロナウイルス対策として、現在は「感染症2類」となっているものを見直し、軽症者や無症状の患者は自宅などでの療養に切り替える方針を示した。インフルエンザ感染期の医療負担を防ぐという。さらに、安全保障政策の見直しにも言及した。
 そのうえで、持病の状態について触れ「体力が万全でない状況では、大切な政治判断ができない。政治は結果が出せなければならない」として辞職を決意したと述べた。
 突然の辞任表明を受け、東三河選出の自民党衆院議員にも驚きが広がった。
 愛知14区の今枝宗一郎氏は「東日本大震災後、厳しい経済状況を復興させてきた。これからは『ローカル・アベノミクス』だと思っていた矢先に新型コロナウイルス感染拡大が始まり、大変だったと思う。医師の政治家としても、まずはご快癒を心から願う」と述べた。今後について「新型コロナなど、わが国にはさまざまな課題が山積している。1日も早い感染症の終息と、経済の再生、地方創生を実現するような改革が進められる新たな体制をつくらなければならない」語った。
 愛知15区の根本幸典氏は「予想もしていなかった。頑張ってくれると思っていたが」と惜しんだ。そして「かつては1年ごとに首相が替わり、諸外国から『日本の顔が見えない』とされていたが、長期政権で日本の地位は間違いなく向上した」と評価した。今後について「日本は今まさに国難にある。これを乗り切れる強いリーダーシップが必要だ。コロナ対策と経済対策をしなければならず、後継者を早く決めて政治的空白が生じないようにしてほしい」と語った。
 一方、第1次安倍改造内閣で副内閣相に就任したが、1カ月後に安倍首相の辞任を目の当たりにした元副金融担当相の山本明彦氏は「潰瘍性大腸炎はとても大変な病気だと聞く。このところの首相の足取りを気にしてはいたが」と驚いた様子で話した。そして「前回の辞任後、自民党政権はリーマンショック対応に追われ、支持を失った。これから求められるのは経済の安定だ。そのためにも強いリーダーシップが必要だ」と述べた。

 大村秀章知事の話
 驚いた。体に気を使いながら続けていくと聞いていたが。7年半を超える政権最長記録の更新には敬意を表するが、こういう形で任期を残しながら職を辞するのは、断腸の思いがあると拝察する。コロナと社会経済との両立を進めるため、政権移行を円滑に進めて、ゆっくり休養を取り、回復されることをお祈りしたい。
【まとめ・山田一晶】

 安倍晋三首相は28日、記者会見し、辞意を表明した。体長不安説が出ていた。後継首相が決まるまで、職務をまっとうするという。安倍首相は「批判は甘んじて受けるが、(辞意表明は)このタイミングしか無いと判断した」と述べた。
 会見で安倍首相は、第1次政権の辞任理由となった潰瘍性大腸炎が再発したことを理由に挙げた。投薬を受けて治療に専念する。決断したのは「月曜(24日)だ」とした。
 一方で会見冒頭、新型コロナウイルス対策として、現在は「感染症2類」となっているものを見直し、軽症者や無症状の患者は自宅などでの療養に切り替える方針を示した。インフルエンザ感染期の医療負担を防ぐという。さらに、安全保障政策の見直しにも言及した。
 そのうえで、持病の状態について触れ「体力が万全でない状況では、大切な政治判断ができない。政治は結果が出せなければならない」として辞職を決意したと述べた。
 突然の辞任表明を受け、東三河選出の自民党衆院議員にも驚きが広がった。
 愛知14区の今枝宗一郎氏は「東日本大震災後、厳しい経済状況を復興させてきた。これからは『ローカル・アベノミクス』だと思っていた矢先に新型コロナウイルス感染拡大が始まり、大変だったと思う。医師の政治家としても、まずはご快癒を心から願う」と述べた。今後について「新型コロナなど、わが国にはさまざまな課題が山積している。1日も早い感染症の終息と、経済の再生、地方創生を実現するような改革が進められる新たな体制をつくらなければならない」語った。
 愛知15区の根本幸典氏は「予想もしていなかった。頑張ってくれると思っていたが」と惜しんだ。そして「かつては1年ごとに首相が替わり、諸外国から『日本の顔が見えない』とされていたが、長期政権で日本の地位は間違いなく向上した」と評価した。今後について「日本は今まさに国難にある。これを乗り切れる強いリーダーシップが必要だ。コロナ対策と経済対策をしなければならず、後継者を早く決めて政治的空白が生じないようにしてほしい」と語った。
 一方、第1次安倍改造内閣で副内閣相に就任したが、1カ月後に安倍首相の辞任を目の当たりにした元副金融担当相の山本明彦氏は「潰瘍性大腸炎はとても大変な病気だと聞く。このところの首相の足取りを気にしてはいたが」と驚いた様子で話した。そして「前回の辞任後、自民党政権はリーマンショック対応に追われ、支持を失った。これから求められるのは経済の安定だ。そのためにも強いリーダーシップが必要だ」と述べた。

 大村秀章知事の話
 驚いた。体に気を使いながら続けていくと聞いていたが。7年半を超える政権最長記録の更新には敬意を表するが、こういう形で任期を残しながら職を辞するのは、断腸の思いがあると拝察する。コロナと社会経済との両立を進めるため、政権移行を円滑に進めて、ゆっくり休養を取り、回復されることをお祈りしたい。
【まとめ・山田一晶】

カテゴリー:政治・行政

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