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「戦争めしガイドブック豊橋」桜丘高生徒が制作へ

「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の話し合いをする生徒たち=桜丘高校で
「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の話し合いをする生徒たち=桜丘高校で
集まった1940年代の日用品
集まった1940年代の日用品

 私立桜丘高校(豊橋市南牛川2)の生徒有志が、太平洋戦時下の「食」を知り、後世に伝えようと「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の制作に取り組む。全校生徒に協力を求め、当時を知る親族から献立やエピソードを集める。同年代から大人まで幅広い年齢層に知ってもらおうと漫画化し、来年3月までに完成させる計画だ。
 10月4日の今年度学園祭用として有志が集まって企画した。普段は大型企画をして造形物を制作披露するが、今年は新型コロナウイルス禍で、一般開放を中止して保護者のみが見学できる。そこで大型企画を取りやめ、戦後75年という節目に合わせて「平和」の尊さを伝えようとガイドブックを作ることにした。
 戦時中の苦しみなど当時を知る当事者が少なくなっている。その記憶を継承するため、生徒たちが「語り部」の一端を担うことにした。今回は「食」にスポットを当て「戦争めし」とした。
 ガイドブックづくりには生徒10人が取り組むことになった。漫画「戦争めし」は魚乃目三太(うおのめ・さんた)さん原作で「ヤングチャンピオン烈」に連載している。その豊橋版としてつくる。生徒約1500人の家族にアンケートを依頼して、当時食べられたメニューとエピソードを募る。
 メニューなどはまず、小冊子にして学園祭で公開。また生徒たちが「戦争めし」の感想を添えて、魚乃目さんに協力依頼している。
 3年の平野恭佑さん(17)は「今の衣食住を送れるのは平和のおかげ。当時を知り、平和のありがたさを見つめ直す機会になれば」と話している。
 顧問の小林寿来さん(40)は「生徒たちには戦争体験者の声なき声に耳を傾けて、当時と今を思いやる心を養ってもらいたい」と語る。

 また、学園祭当日「懐かしの昭和堂」として1940年代に使われていた生活日用品を展示する。すでにミシンや扇風機、ダイヤル式の黒電話がある。全校生徒だけでなく、協力してくれる人に物品の提供を呼び掛けている。
 問い合わせは桜丘高校(0532・61・6421)へ。
【安藤聡】

 私立桜丘高校(豊橋市南牛川2)の生徒有志が、太平洋戦時下の「食」を知り、後世に伝えようと「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の制作に取り組む。全校生徒に協力を求め、当時を知る親族から献立やエピソードを集める。同年代から大人まで幅広い年齢層に知ってもらおうと漫画化し、来年3月までに完成させる計画だ。
 10月4日の今年度学園祭用として有志が集まって企画した。普段は大型企画をして造形物を制作披露するが、今年は新型コロナウイルス禍で、一般開放を中止して保護者のみが見学できる。そこで大型企画を取りやめ、戦後75年という節目に合わせて「平和」の尊さを伝えようとガイドブックを作ることにした。
 戦時中の苦しみなど当時を知る当事者が少なくなっている。その記憶を継承するため、生徒たちが「語り部」の一端を担うことにした。今回は「食」にスポットを当て「戦争めし」とした。
 ガイドブックづくりには生徒10人が取り組むことになった。漫画「戦争めし」は魚乃目三太(うおのめ・さんた)さん原作で「ヤングチャンピオン烈」に連載している。その豊橋版としてつくる。生徒約1500人の家族にアンケートを依頼して、当時食べられたメニューとエピソードを募る。
 メニューなどはまず、小冊子にして学園祭で公開。また生徒たちが「戦争めし」の感想を添えて、魚乃目さんに協力依頼している。
 3年の平野恭佑さん(17)は「今の衣食住を送れるのは平和のおかげ。当時を知り、平和のありがたさを見つめ直す機会になれば」と話している。
 顧問の小林寿来さん(40)は「生徒たちには戦争体験者の声なき声に耳を傾けて、当時と今を思いやる心を養ってもらいたい」と語る。

 また、学園祭当日「懐かしの昭和堂」として1940年代に使われていた生活日用品を展示する。すでにミシンや扇風機、ダイヤル式の黒電話がある。全校生徒だけでなく、協力してくれる人に物品の提供を呼び掛けている。
 問い合わせは桜丘高校(0532・61・6421)へ。
【安藤聡】

「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の話し合いをする生徒たち=桜丘高校で
「『戦争めし』ガイドブック豊橋」の話し合いをする生徒たち=桜丘高校で
集まった1940年代の日用品
集まった1940年代の日用品

カテゴリー:社会・経済

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