第2弾はマスク置き「しっぽ使っ手」

　猫の姿をした抗ウイルスのマスク掛けアイテム「しっぽ貸し手」を製造販売し大ブレークした山本製作所（豊川市宿町野川）が、第２弾「しっぽ使っ手」を開発した。９日、名古屋市国際展示場（港区）で開幕した「感染症対策総合展」でお披露目した。
　「使っ手」は、卓上のマスク置きで、レストランなどでの利用を想定している。田中倫子社長によると、インターネット販売した「貸し手」の利用者からのコメントが開発の発端だった。
　食事中はマスクを外すが、テーブルにそのまま乗せると、店側にとって次の客のための消毒の手間が増える。
　また、女性はマスクの内側にファンデーションや口紅が付くので、折りたたんで汚れた部分は見えないようにしたい。前回は看護師として、医療従事者目線で開発した田中社長。今度は女性のそんな思いを形にした。
　猫が振り返り、長いしっぽをくねらせている。体としっぽの間にマスクを折り畳んで挟める。メッセージカード立てにもなる。長さと幅６㌢、厚み６㍉、１００㌘。前回同様に同社が得意とする真ちゅうを加工している。
　同社のブースには福祉団体やバイヤーらが見学に訪れていた。
　価格は６５００円（税別）で、10月３日発売予定だ。
【山田一晶、横田菜々子（インターン生）】