新たなコロナ陽性患者 豊橋4人、蒲郡2人

　県は17日、この日新たに36人の新型コロナウイルス陽性患者が確認されたと発表した。前日より増えたが、19日連続で50人を下回っている。県は状況がやや落ち着いてきたとして、県のレベルを18日以降「厳重警戒」（オレンジ）から「警戒」（黄）に引き下げる。ただ、感染拡大防止に努めることは変わらず、県民に対し引き続き不要不急の県外移動の自粛や高齢者への配慮を呼びかける。県内の累積患者は５０００人を超えた。
　36人の地域別内訳は県所管が14人、名古屋市が15人、豊橋市が４人、岡崎市が３人。豊橋市内で１日に複数の患者が確認されるのは８月21日以来、27日ぶり。
　市によると20代の男性２人と40代の男女各１人。いずれも発熱や味覚障害などの症状が出ており、入院を予定している。うち３人は同居の家族で、感染経路が判明している。16日にＰＣＲ検査センターや帰国者・接触者外来で検体を採取し、17日に陽性と判定された。
　一方、16日に感染が確認された22人の地域別内訳は名古屋市が８人で東三河の感染報告は無かった。年齢別内訳は50代と60代が各５人、30代と40代が各４人など。
　７月１日から９月16日までの感染者の総数は４４４４人となった。30代以下の割合は55・７％、感染経路不明者の割合は52・６％。この期間の重症、中等症の患者の割合は11・８％。９月の16日間のそれは19・６％で、低下傾向が続く。
　16日現在の入院患者は１７３人で入院調整中が８人、自宅療養１１７人、施設入所が41人。

　蒲郡市は17日、園児の新型コロナウイルス感染が判明した市内の公立保育園で、新たに園児１人と保育士１人が陽性と判定されたと発表した。これを受け、17日までとしていた臨時休園期間を22日まで延長する。
　市は15日に在園児28人の、16日に保育士９人のＰＣＲ検査（遺伝子検査）を実施した。この結果、２人の陽性が判明した。他の35人は陰性だった。市は、濃厚接触者については保健所が指定する期間中、自宅で経過観察させる。
　鈴木寿明市長は「一日も早い回復をお祈りします。市民の皆さまは、不確かなうわさに惑わされることなく、感染した人への配慮を」とメッセージを出した。さらに、患者や他の園児に影響があるとして、園名など詳細は伏せた、と説明した。
【山田一晶】