11月23日にラグナシアでの歌劇団公演終了

　蒲郡市海陽町のラグナシアでステージを上演している「歌劇ザ・レビュー　ハウステンボス」（旧ハウステンボス歌劇団）は、11月23日に同所での公演を終了することが判明した。新型コロナウイルスの感染拡大が理由としている。４年にわたる公演で増えた熱心なファンは肩を落としている。
　歌劇団は、２０１３年７月に結成した。長崎県佐世保市のハウステンボスを拠点に、トップスターを主役に六つのチームを編成、佐世保、蒲郡、福岡市で公演している。蒲郡市のラグーナテンボスではテーマパーク西側のアートシアターで16年４月から上演を続けてきた。
　しかし新型コロナの感染拡大で今年２月29日～５月31日に休演。「３密」対策をしたうえで、６月からは２５０ある座席数を１２５に半減させて再開していた。
　ラグナシアを運営するラグーナテンボスによると、歌劇団の運営会社とは１年ごとに契約更新してきたが、コロナの影響を踏まえ、次回は契約更新しないことを決めた。
　現在はトップスター、優雅さんらのチーム翔（ウィング）による「フェスタ・ソーレ」を28日まで公演し、10月３日からはチーム光（シャイン）が出演する。その後の公演予定やイベントは計画中という。
　蒲郡での公演が終了することを知ったファンは落胆を隠せない。豊川市の60代男性によると、岐阜県や東京都からも蒲郡に駆けつける人がいるという。
　「突然の知らせに驚いた。まだまだ続けられると思っていたのに。ファンにもっと説明してほしかった」と残念がった。蒲郡市の50代女性は「団員の皆さんが頑張っている姿が励みになりました。優雅さんの堂々とした姿を見るのが楽しみでした」と感慨深げだった。この女性は、上演前に他のファンから寄せ書きを募っている。「フェスタ・ソーレ」の千秋楽に、出演者に手渡すという。
【安藤聡】