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太陽光発電所からケーブル盗む金属盗

監視カメラ
監視カメラ
盗まれたケーブルの切断面
盗まれたケーブルの切断面
犯人が脱出用に切り取ったフェンス
犯人が脱出用に切り取ったフェンス

 豊橋市小松原町の太陽光発電所で2日深夜から3日未明にかけて、集電用の被膜ケーブル約600㍍分が切断され、盗まれていたことが判明した。金属盗とみられ、豊橋署が捜査している。
 発電所を経営する「ヤマトシ土屋」の代表取締役、土屋利忠さん(47)は取材に対し、被害総額は取替工事費用を含め300万円としたうえで「手慣れた感じがする。このようなグループが出没しているので注意してほしい」と呼びかけている。
 土屋さんによると、防犯カメラの映像から犯人は2人組とみられる。現場の発電所は2332枚の太陽光パネルで550㌔㍗の発電能力がある。小松原街道に近く、夜間も自動車の行き来がある。1年前にもケーブルを盗もうとした犯人が、感電して逃亡したとみられる事件があったため、防犯カメラを増設して警戒していた。
 高さ約5㍍の所に設置されている防犯カメラの記録によると、犯人は2日深夜、フェンスを越えて侵入。防犯カメラの死角に身を潜め、うろうろする様子が映っている。事前に下見して、死角を確認したとみられる。しかし間もなく、カメラに網のようなものがかぶせられ、何も映らなくなった。
 そして3日午前2時半すぎ、網のようなものは外されたが、カメラの向く方向が大きく変わっていた。その画面の隅に、2人組が敷地前の道路を歩き、車に乗り込んで北の方へ逃げる姿が映っていた。2人組は発電所北側のフェンスを切断して脱出口を作り、ケーブルを運び出したとみられる。フェンス前には車を止めるスペースがあり、1人がケーブルの切断役、もう1人が運搬役だったらしい。
 金属価格が高騰すると、各地で側溝のグレーチングや消防ホースの筒先、橋の銅板など、監視の無い金属が盗まれる被害が相次ぐ。ただ今回は、防犯カメラの存在を知ったうえで犯行に及んでおり、土屋さんは「施設の構造をよく知ったプロの手口ではないか」と推測する。
 そのうえで「警察に任せているが、小さな事件として扱われたくない。同種の被害が起きないように警戒を」と話していた。
【山田一晶】

 豊橋市小松原町の太陽光発電所で2日深夜から3日未明にかけて、集電用の被膜ケーブル約600㍍分が切断され、盗まれていたことが判明した。金属盗とみられ、豊橋署が捜査している。
 発電所を経営する「ヤマトシ土屋」の代表取締役、土屋利忠さん(47)は取材に対し、被害総額は取替工事費用を含め300万円としたうえで「手慣れた感じがする。このようなグループが出没しているので注意してほしい」と呼びかけている。
 土屋さんによると、防犯カメラの映像から犯人は2人組とみられる。現場の発電所は2332枚の太陽光パネルで550㌔㍗の発電能力がある。小松原街道に近く、夜間も自動車の行き来がある。1年前にもケーブルを盗もうとした犯人が、感電して逃亡したとみられる事件があったため、防犯カメラを増設して警戒していた。
 高さ約5㍍の所に設置されている防犯カメラの記録によると、犯人は2日深夜、フェンスを越えて侵入。防犯カメラの死角に身を潜め、うろうろする様子が映っている。事前に下見して、死角を確認したとみられる。しかし間もなく、カメラに網のようなものがかぶせられ、何も映らなくなった。
 そして3日午前2時半すぎ、網のようなものは外されたが、カメラの向く方向が大きく変わっていた。その画面の隅に、2人組が敷地前の道路を歩き、車に乗り込んで北の方へ逃げる姿が映っていた。2人組は発電所北側のフェンスを切断して脱出口を作り、ケーブルを運び出したとみられる。フェンス前には車を止めるスペースがあり、1人がケーブルの切断役、もう1人が運搬役だったらしい。
 金属価格が高騰すると、各地で側溝のグレーチングや消防ホースの筒先、橋の銅板など、監視の無い金属が盗まれる被害が相次ぐ。ただ今回は、防犯カメラの存在を知ったうえで犯行に及んでおり、土屋さんは「施設の構造をよく知ったプロの手口ではないか」と推測する。
 そのうえで「警察に任せているが、小さな事件として扱われたくない。同種の被害が起きないように警戒を」と話していた。
【山田一晶】

監視カメラ
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盗まれたケーブルの切断面
盗まれたケーブルの切断面
犯人が脱出用に切り取ったフェンス
犯人が脱出用に切り取ったフェンス

カテゴリー:社会・経済

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