新人女性トレーナーがアシカショーデビュー

　蒲郡市竹島水族館で15日、アシカの仲間・オタリアの新人トレーナー荒木美里さん（20）がショーデビューした。同館の女性では初。雌のラブ（６歳）とのコンビで笑顔あふれるショーが期待される。
　荒木さんは県立三谷水産高校海洋資源科を卒業後、水族館飼育員を目指そうと静岡県浜松市内の専門学校に進学。通学の傍ら同館では一昨年秋からアルバイトとして働き、昨年10月からラブと一緒にトレーニングを始めた。今月末に専門学校を卒業し、４月から同館の契約社員として働くという。
　この日、午前10時半から始まったショーで荒木さんは笑顔でラブと目を合わせながらボールを使ったバランス、輪投げ、棒やフラフープでのジャンプを披露して観覧席で見ていた１００人以上の来館者から拍手を受けた。
　荒木さんはラブが誘導しようとした場所とは別の場所に移動していたことを明かした。「ラブがプールに入ったまま出てこない夢を見たけど、全然緊張しなかった。お客さんの反応もあり、うれしかった」と振り返った。
　小林龍二館長は「見ていて楽しさが伝わってきたショーだった。１００点をつけたい」と絶賛。「荒木さんは物おじしない性格が良く、ラブに積極的に話しかけるため、相性がよさそうだ」と今後への期待を込めた。
（安藤聡）