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「豊根村の観光戦略」伊藤村長が語る

講演する伊藤村長=茶臼山高原レストラン「やはず」で(提供)
講演する伊藤村長=茶臼山高原レストラン「やはず」で(提供)

 豊根村の伊藤実村長による「今後の豊根村の観光戦略」と題する講演がこのほど、同村の茶臼山高原レストラン「やはず」であった。奥三河4市町村の観光担当職員ら約20人が聴講した。
 伊藤村長は1929年に地元有志によって開場したスキー場、キャンプ場に始まる村の観光開発の歴史を紹介した。86年に「茶臼山高原スキー場」がオープンすると、それまでは春から秋にかけて7~10万人だった観光客が14万5000人(93年度)に。しかし10年後には6万8000人にまで減少した。
 これらの例から「どのような取り組みも当初5年でピークを迎え、10年で入り込み客数が減少する」と指摘した。このため「10年ごとに見直し欠かせない」と述べた。
 安定的に来場者が見込める「芝桜の丘」は現在、30万7000人が訪れているという。ここから生み出される波及効果は23億円にのぼると試算。今後は茶臼山高原をハブとし、設楽町などにも来場者を周遊させ、「点から線、線から面」としての観光戦略を描くとしている。「星空観察、山頂デッキなどによって閑散期をなくし、100万人アクションプランを推進している」と述べた。
 伊藤村長は最後に「どんなことをやるにも重要なのは人。縦割りの弊害、これまでの惰性を取り払い、今何が必要で何を求められているのかを常に考える新しい発想が必要だ」と締めくくった。
【山田一晶】

 豊根村の伊藤実村長による「今後の豊根村の観光戦略」と題する講演がこのほど、同村の茶臼山高原レストラン「やはず」であった。奥三河4市町村の観光担当職員ら約20人が聴講した。
 伊藤村長は1929年に地元有志によって開場したスキー場、キャンプ場に始まる村の観光開発の歴史を紹介した。86年に「茶臼山高原スキー場」がオープンすると、それまでは春から秋にかけて7~10万人だった観光客が14万5000人(93年度)に。しかし10年後には6万8000人にまで減少した。
 これらの例から「どのような取り組みも当初5年でピークを迎え、10年で入り込み客数が減少する」と指摘した。このため「10年ごとに見直し欠かせない」と述べた。
 安定的に来場者が見込める「芝桜の丘」は現在、30万7000人が訪れているという。ここから生み出される波及効果は23億円にのぼると試算。今後は茶臼山高原をハブとし、設楽町などにも来場者を周遊させ、「点から線、線から面」としての観光戦略を描くとしている。「星空観察、山頂デッキなどによって閑散期をなくし、100万人アクションプランを推進している」と述べた。
 伊藤村長は最後に「どんなことをやるにも重要なのは人。縦割りの弊害、これまでの惰性を取り払い、今何が必要で何を求められているのかを常に考える新しい発想が必要だ」と締めくくった。
【山田一晶】

講演する伊藤村長=茶臼山高原レストラン「やはず」で(提供)
講演する伊藤村長=茶臼山高原レストラン「やはず」で(提供)

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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