わたしの一票①福祉

　豊橋市長選は１日、熱戦の火ぶたが切って落とされた。選ばれる市長に対する期待、要望などを有権者に聞いた。あなたが１票を投じる基準はなにか。「福祉」「子育て」「経済(商業、農業）」「文化」「若者」と、大きく５ジャンルに分けて順に紹介する。


豊橋市障害者福祉会館さくらピア事務長、手話通訳士、防災士
本田栄子さん（62）

　選挙には関心があります。もちろん投票には行きますし、当日行けなかったら期日前に行く予定です。
　候補者の政策は見ました。市長は政策を分かりやすく説明してほしい。知らないうちに何かが起きているのではなく、プロセスを示してくれるような市長さんが良いですね。
　希望は、福祉面、障害者のことを常に考えた施策を進めてほしい、ということ。文化やスポーツに力を入れるのも分かりますが、障害者や高齢者は蚊帳の外、という思いを持つこともある。何かをつくり上げるときには、障害者や高齢者も一緒に盛り上がれるような視点を持ってほしいですね。
　国とのパイプ、県とのパイプも大切ですが、地方には地方の特色があります。例えば、高齢者の運転免許証の返納。都会とは違い、豊橋は車社会。どこに行くにも車がないと生活できない。市長は、豊橋らしさを出した施策を進めてもらいたい。
　豊橋市は「豊橋市障害者のコミュニケーション手段の利用促進に関する条例」をつくってくれました。また、「コロナ禍からみんなで豊橋のまちを守る条例（仮称）」の制定も目指してくれています。作ったら作りっ放しではなく、具現化してほしい。良い施策は市民に知らせることも大切です。
　今はスマホの普及、リモート会議など、デジタル社会が進んでいます。しかし、スマホやパソコンが使えない人だって多い。新しい生活様式の中、そういったアナログの部分も取りこぼさないようにしてもらいたいと思います。


とよはし市電を愛する会事務局長
鈴木美江さん（59）

　選挙は20歳のときから欠かさず投票に出かけています。投票は候補者の日頃の行動を考えて決めたいと思っています。現在の豊橋をよくすることはもちろん大切ですが、20年後、30年後に豊橋が住みやすい街であり続けることも大切です。将来のことを見据えた政策を手掛ける人になってもらいたいですね。

会社員
北谷美佐さん（52）

　今回の市長選挙に高い関心があるわけではないですが、投票には行く予定です。今は、特に新型コロナウイルス対策（検査件数や検査ができる病院を増やすなど）と経済対策に力を入れてくれる人に投票したいと思っています。あとは商工業、福祉にも目を向けられる人であってほしいですね。
【まとめ・田中博子】